『ねむりねずみ』

『ねむりねずみ』 近藤史恵
創元推理文庫、2000/11/17、¥713(BO108)

 

今泉文吾と歌舞伎役者小菊のシリーズ。花形役者小川半四郎の婚約者が劇場で刺殺死体で見つかる。女形で半四郎の相手役の中村銀弥は声が出なくなる。二つの別々の事件が並行しながら最後に結びついて想定外の結末が訪れる。

 

少しもたつくところや、歌舞伎に詳しくないとわかりづらいところもあるが、途中からは息もつかせぬ展開となり、最後まで楽しく読んだ。

 

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『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 』

『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 』 三上 延
メディアワークス文庫、2018/9/22、¥659(丸善日本橋)

 

ビブリアシリーズ待望の続編。栞子と大輔はすでに結婚して子供も生まれている。6歳になる扉子は母親に似て本が大好き。そんな扉子と栞子が、大輔が置き忘れた青いカバーの本を探し始めることで、物語は展開する。その本を読ませたくない栞子は色々気をそらすために扉子が興味ありそうな過去の事件を話していく。

 

このシリーズ特有の心地よい空気感を久しぶりに感じることができて贅沢な時間を過ごすことができた。これで終わりではなさそうなので、また続編が出ることを楽しみに待ちたい。

 

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『チルドレン』(再読)

『チルドレン』
伊坂幸太郎
講談社文庫、2007/5/15、¥713(受贈)

銀行強盗事件で出会った盲目の永瀬とちょっと変わった陣内とその友人鴨居。そして永瀬の彼女の優子を交えた短編をつないだ小説。
人間関係が後でつながってくるのだが、伊坂のテンポに合わせるのが難しく、内容を掴むのに少し苦労した。

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『あと少し、もう少し』

『あと少し、もう少し』
瀬尾まいこ
新潮文庫、2015/3/28、¥637(借)

中学陸上部部長の3年生桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを集める。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、なんでも引き受けるジロー、吹奏楽部の渡部、そして2年部員の俊介。3年になると同時に顧問になった頼りない美術教師の上原とともに、それぞれの思いを胸に駅伝を走る。

中学生の時にそんなことを考えていたかな、と少し違和感はあったが、それぞれの思いを一章ずつ興味深く読んだ。女性の作家だからか少し主人公たちの考え方が少し女性的に感じたのかもしれない。

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『DIVE!! 下』

『DIVE!! 下』
森絵都
角川文庫、2006/5/26、¥691(借)

オリンピック代表の一人に選ばれた要一は、自ら代表を辞退し、再度大会で代表を決めることを協会理事長に直談判する。再度チャンスを得たDMCのメンバーはそれぞれの目標に向かって練習を重ねる。大会の日、要一は高熱を出しながら理事長の出した条件をクリアする。そして他のメンバーもそれぞれ自分の目標を達成し、それぞれの道に歩み出す。

現実はもちろんそんなに簡単ではないとわかりながら、それでも勢いのある筆致で一息に読んだ。

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『DIVE!! 上 』

『DIVE!! 上 』

森絵都
角川文庫、2006/5/26、¥691(借)

DMCダイビングクラブに通う中学生知希は、高校生の要一、同じ中学生のレイジ、陵と日々練習に励んでいる。DMCを創設したミズキの会長がなくなり、赤字を垂れ流すお荷物として閉鎖の危機に陥ったDMCに会長の孫娘夏陽子がコーチとして現れ、オリンピック代表に一人でも送れれば閉鎖を免れる、と選手を鼓舞する。ダイヤモンドの目を持つと夏陽子に期待された知希は、練習に打ち込むが、彼女を弟に取られる。そして夏陽子は青森から飛沫を新たな選手としてスカウトしてくる。

典型的な青春スポーツものだが、「みかづき」とは全く趣の違う小説でわくわくして読めた。

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『マカロンはマカロン』

『マカロンはマカロン』
近藤史恵
創元クライム・クラブ、2016/12/11、¥1,620(Amazon中古28)

ビストロパマルシリーズ第3巻。乳製品アレルギーのためフレンチレストランのシェフだった父との間に溝があると感じていた女性だが、実は父親は彼女のことを考えていたことがわかる。夫婦で訪れてブルーベリーのタルトを頼み、実は青くないとわかって自らの不倫が発覚することを恐れる女性。再婚を考える女性が、息子と相手の男性がなぜ仲良くなったかの謎を知る。中国人の婚約者に豚の血のソーセージを食べさせようとするがなぜ彼女は嫌がるのか。フランスに留学していた男性が語った身の上話で、病気を理由に別れたパン屋の女性は本当に病気だったのか。三舟シェフの昔の同僚女性が開いた女性スタッフだけのレストラン、そこに雇われた女性がなぜか連絡が取れなくなる。タルタルステーキが妊婦に悪いと知りながら食べさせる客の謎。高級ワインを持ち込み、友達だと思っていたグループメンバーに実は嫌われていて、本当に彼女のことを思うのはその中の一人の女性だが、ワインを持ち込んだ女性はその彼女が自分のことを嫌っていると思う。

それぞれフレンチの家庭料理に絡めながらちょっとした謎をとくスタイルで、面白く読める。最後の若い友人グループで、実は自分のことを思ってくれる人を悪く思ってしまう、というのは自分もやりがちなので心に残った。

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『みかづき』

『みかづき』
森絵都
集英社文庫、2018/11/20、¥950(丸善日本橋)

太平洋戦争敗戦後、独立を回復して間もない千葉県八千代台で小学校の用務員をしていた大島吾郎は、子供達に勉強を教えるうち少女の母千明に見込まれ学習塾を始める。高度成長の波にのり塾は拡大を続ける、五郎と千明の齟齬は大きくなり五郎は塾をやめ家をでる。

テレビドラマにもなった原作小説。大島家の女を中心に話が進み、波乱万丈な展開で面白く読んだl

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『ヴァン・ショーをあなたに』

『ヴァン・ショーをあなたに』
近藤史恵
創元推理文庫、2015/2/27、¥756(Amazon)

下町の商店街にあるビストロパマルで起こるちょっとした謎シリーズ第2巻。三舟シェフのフランス時代が少し垣間見える話も出てきて今後の展開に期待。

●人は自分で『自由じゃない』と思っているうちは、自由にはなれないんだよ。(三舟、p.68)

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『神様の御用人8』

『神様の御用人8』
浅葉なつ
メディアワークス文庫、2018/11/24、¥680(丸善日本橋)

三遍。たぬきの伝説の真相を描いた第二編が面白かった。

 

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