『あつあつを召し上がれ 』

『あつあつを召し上がれ 』
小川糸
新潮文庫、2014/4/28、¥432(有隣堂亀戸)

ツバキ文具店の著者による短編小説集。食をキーワードにさまざまなシチュエーションの話が描かれる。

最初の一編は、死の床に着いた痴呆症の祖母に、孫がかき氷を買って食べさせる話。痴呆症になってまもなく亡くなろうかという時に、まだ父母が離婚せず、祖母自身も元気だった頃に家族で食べたかき氷が、幸せの象徴として描かれて胸をうった。

他にもそれぞれ趣のある短編が描かれるが、自分は最初の一編が一番感動した。

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『格差社会を生き延びる“読書”という最強の武器』

『格差社会を生き延びる“読書”という最強の武器』
大岩 俊之
アルファポリス、2016/10/1、¥1,620

表題の通りの内容。自分の読み方と比較して参考になる点を取り入れる読み方をすれば良い本。

▲成毛によれば、「本棚は、4段×2列の、セルが最低でも8つに分かれているものが理想だ。セルに割り当てていくジャンルは、原則として、自分の好きなジャンルでいい。ただし、最低限1)サイエンス2)歴史3)経済 のせるのない本棚は、社会人として作ってはならない」(p.61)

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『キケン』

『キケン』
有川浩
新潮文庫、2013/6/26、¥594(BO108)

買ってすぐに読んでいたのを忘れてもう一度読んでしまった。

成南電気工科大学の機械制御研究部は部長上野、副部長大神に率いられた危ないサークル。一年生で入った元山と池谷は、他に入った7名の一年生と共に危ない大学生活を満喫する。

卒業してかなり経った元山の回想として語られる物語は、誰にでもある大学時代へのノスタルジーと今の自分はもう若くないという若干の失望をないまぜにした感情をうまく描いている。特に二章を費やす文化祭でのラーメン屋台の話はとても面白く読んだ。

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『ツバキ文具店』

『ツバキ文具店』
小川糸
幻冬舎、2016/4/21、¥1,512(有隣堂亀戸)

本屋で何度か平積みになっていて、本屋大賞ノミネートの帯にもつられて購入。

鎌倉で祖母が営んでいた文具店兼代書屋。祖母が亡くなってから鎌倉に戻った鳩子通称ポッポちゃんは、文具店を再開する。代書を頼みにくる客の頼みに応じながら、隣に住むバーバラ夫人や学校の教師であるパンティーたちとの交流をして流れる穏やかな時間が四季折々に描かれる。

代書で書いた手紙が手書きのまま本に印刷されていることで、ポッポちゃんの気持ちと代書を頼んだ人の気持ち、そして受け取るであろう人の気持ちになりながら読むことができる。また、うまくいかなかった祖母との関係が、ポッポちゃんの中で鎌倉の時間の流れとともに和解に至る。誰にでもある様々な問題を、優しい眼差しで見つめながら鎌倉の四季を描く、穏やかで心温まる本。

良書。

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『大富豪が実践しているお金の哲学』

『大富豪が実践しているお金の哲学』
冨田 和成
クロスメディア・パブリッシング、2016/5/2、¥1,382

一般人、小金持ち、大金持ちに分けて様々な場面でのお金に対する考え方を列挙した本。真剣に読む本ではないが、全く役に立たないと言うわけでもない。

●大富豪は成功の過程で敵を作らないことが、いかに重要であるかを知っているので、計算高いセルフブランディングとまではいかなくても、少しでもイメージを上げるべく社会還元していると言う側面は否定できません。(p.48)

●複利運用には「72の法則」と呼ばれる便利は計算方法が存在します。「年利×年数=72」と言うシンプルな方程式で、元本が2倍になる年数を簡単に導き出せます。(p.144)

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『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』
千葉雅也
文藝春秋、2017/4/11、¥1,512(amaon)

勉強とは現在のノリから離れ、新しいノリに移るその過程のことであり、一つのノリにコミットし続けない努力を続けること。と言うのが多分結論。


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『ゲンロン0 観光客の哲学』

『ゲンロン0 観光客の哲学』
東浩紀
株式会社ゲンロン、2017/4/8、¥2,484(amazon)

リベラルとリバタリアン、グローバリズムとナショナリズムに分裂した現在、今までの言葉は力を持たない。どのようにしてリベラリズムを復活させるかを「観光客」をキーワードに立論していく。

久しぶりにあずまんの面白い本を読んだ。

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『一流の魅せ方』

『会う人すべてがあなたのファンになる 一流の魅せ方』
鈴鹿 久美子
大和書房、2017/3/23、¥1,512(有隣堂亀戸)

政治家秘書を務め、選挙などで候補者のアドバイザーをしている著者によるスタイルの作り方の本。一言で言えば、〇〇さんと言えばこれ、と言うスタイルを固定させること、と言うことになろう。


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『残り全部バケーション』

『残り全部バケーション』
伊坂 幸太郎
集英社文庫、2015/12/17、¥605(有隣堂亀戸)

チンピラの岡田が兄貴分の溝口に足抜けを頼む。「適当にメールした携帯のやつと友達になったらいいよ」と言われて解散寸前の家族とドライブすることになる。溝口が自分のミスを岡田のせいにしたことで、親分から命を狙われる岡田。岡田の少年時代と現在を交互に描く伊坂の手法で物語は進み、最後に意外な終幕を迎える。

伊坂の過去と現在を行ったり来たりする書き方は劇的効果を生むにはいいのだろうけれど、自分には読みづらさの方が先に来てしまう。話はファンタジーっぽくて面白かった。

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『チルドレン』

『チルドレン』
伊坂幸太郎
講談社文庫、2007/5/15、¥648(博文堂書店)

家裁調査官の陣内の現在と過去のエピソードを、周囲の友人たちとの交わりも含めて交互に描いた連作短編小説。

伊坂の小説は何冊か読んでいるが、「伊坂ワールド」と言われても今ひとつピンとこない。それなりに楽しめたけれど。

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