歌舞伎座130年高麗屋三代襲名披露二月大歌舞伎夜の部

2018/02/17:歌舞伎座昼の部11:00-15:30(2階1列34番)

二月大歌舞伎

1.熊谷陣屋(くまがいじんや)

熊谷次郎直実:染五郎改め幸四郎
熊谷妻相模:魁春   藤の方:雀右衛門
梶原平次景高:芝翫  亀井六郎:歌昇
片岡八郎:萬太郎   伊勢三郎:巳之助
駿河次郎:隼人    堤軍次:鴈治郎
白毫弥陀六:左團次  源義経:菊五郎


2.壽三代歌舞伎賑(ことほぐさんだいかぶきのにぎわい)
 木挽町芝居前

二代目松本白 鸚
十代目松本幸四郎 襲名披露口上
八代目市川染五郎


幸四郎改め白鸚
染五郎改め幸四郎
金太郎改め染五郎
菊五郎  仁左衛門  玉三郎
左團次  又五郎   鴈治郎
錦之助  松緑    海老蔵
彌十郎  芝翫    歌六
魁春   時蔵    雀右衛門
孝太郎  梅枝    高麗蔵
友右衛門 東蔵   秀太郎
廣太郎  錦吾    猿之助
楽善   我當    梅玉
吉右衛門  藤十郎


3. 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
  祇園一力茶屋の場

大星由良之助:幸四郎改め白鸚
大星力弥:金太郎改め染五郎
赤垣源蔵:友右衛門
富森助右衛門:彌十郎
矢間重太郎:松江
斧九太夫:錦吾
〈奇数日〉 
遊女お軽:玉三郎
寺岡平右衛門:仁左衛門


熊谷陣屋は幸四郎が頑張っていた。

木挽町芝居前は歌舞伎座前に見立てた舞台で幹部連中がそれぞれ役の扮装をして高麗屋三代襲名披露のお祝いを述べた後、舞台が切り替わって高麗屋三代の襲名披露口上。幸四郎によれば歌舞伎座130年のお祝いを兼ねていることもあって、歌舞伎座史上最多の役者が出演したとのことで、大物役者が舞台と両花道に並ぶ姿は大変壮観。

一力茶屋は染五郎が美少年でこれからが楽しみ。仁左衛門と玉三郎は目の保養。

芝居目を見られたのが一生の収穫になると思った。

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歌舞伎座130年高麗屋三代襲名披露二月大歌舞伎

2018/02/10:歌舞伎座昼の部11:00-15:30(2階1列34番)

二月大歌舞伎

1.春駒祝高麗(はるこまいわいのこうらい)

工藤祐経:梅玉   曽我五郎:芝翫    大磯の虎:梅枝
喜瀬川亀鶴:梅丸  化粧坂少将:米吉  曽我十郎:錦之助
小林朝比奈:又五郎
     
2.一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

一條大蔵長成:染五郎改め幸四郎
常盤御前:時蔵     お京:孝太郎    吉岡鬼次郎:松緑
茶亭与市:橘三郎   女小姓:宗之助   八剣勘解由:歌六
鳴瀬:秀太郎
     
三、歌舞伎十八番の内 暫(しばらく)

鎌倉権五郎:海老蔵
鹿島入道震斎:鴈治郎
那須九郎妹照葉:孝太郎
成田五郎:右團次   小金丸行綱:彦三郎   加茂三郎:坂東亀蔵
桂の前:尾上右近   大江正広:廣松      埴生五郎:弘太郎
荏原八郎:九團次   足柄左衛門:男女蔵   東金太郎:市蔵
局常盤木:齊入    宝木蔵人:家橘       加茂次郎:友右衛門
清原武衡:左團次
    

四、井伊大老(いいたいろう) 北條秀司作・演出

井伊大老:吉右衛門
お静の方:雀右衛門
昌子の方:高麗蔵
宇津木六之丞:吉之丞
老女雲の井:歌女之丞
仙英禅師:歌六
長野主膳:梅玉


新しい歌舞伎座になって初めて歌舞伎を見たが、以前に比べてだいぶ高くなった印象。

春駒祝高麗はひたすら絢爛豪華で目の保養。
一條大蔵譚は幸四郎が頑張っていたが、昨年の菊之助と比べてしまう。もう少し迫力が出ると素晴らしい。
暫はこれも華やかな舞台。海老蔵の押し出しで勝負。久しぶりに見て海老蔵はやはり海老蔵だったが、もうこれでいいのだろう。
井伊大老は、新作歌舞伎ということで最初の昌子の方と長野主膳の場では当惑したが、吉右衛門が登場してからはひたすら吉右衛門と雀右衛門に見入ってしまった。
吉右衛門が安定の芸で見入ってしまったが、その他梅枝、松緑、彦三郎、雀右衛門が上手だった。

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初春歌舞伎公演『通し狂言 世界花小栗判官』

2018/01/17:国立劇場大劇場(特別席1階13列36番)

『通し狂言 世界花小栗判官(せかいのはなおぐりはんがん)』 四幕十場

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盗賊風間八郎:尾上菊五郎
執権細川政元/万屋後家お槙:中村時蔵
漁師浪七/横山太郎秀国: 尾上松緑  
小栗判官兼氏:尾上菊之助
浪七女房小藤/万屋娘お駒/横山太郎妻浅香:中村梅枝
奴三千助:中村萬太郎
照手姫:尾上右近
瀬田の橋蔵:市村橘太郎

父を殺され、盗まれた足利将軍家の宝物を探すことになった小栗判官兼氏は首謀者風間八郎を追う。許嫁の照手姫と離れ離れになり、たまたま助けた万屋の娘に見初められ、そこにあると思われる宝物を見るための方便に娘と祝言を上げようとするが、そこで下女として働いていたのが照手姫だった。娘の母は照手姫の乳母だったこともあり、二人はようやく結ばれるが、嫉妬に狂った母に切られた娘の怨念により兼氏は業病を患う。熊野権現までなんとかきたところで、滝の霊水によって復活した兼氏は、八郎と対峙するが、そこへ現れた細川政元の命により、後日を期して別れる。

正月の華やかな舞台。瀬田の橋蔵の場面で「35億」「違うだろー」などが出て楽しめた。菊五郎はほとんど動かない芝居。さすがにお歳か。菊五郎は相変わらずよく、松緑の台詞回しがとてもよくなっていた。また、梅枝のお駒がよかった。

隣に団体で来ていたおじさんが、開始10分で寝始め、昼食休憩後酔って話し始めて係員に注意され、その後スマホをいじり始めて係員に注意され、またすぐに寝始め、休憩を挟んで気持ちよく寝続け、最後の5分で起きて「いやあ、何にもわからんな」と言ったのには笑った。

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親子で楽しむ歌舞伎教室『「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚』

2017/07/20:国立劇場大劇場(2等席3階11列1番)

平成29年7月歌舞伎鑑賞教室「鬼一法眼三略巻 一條大蔵譚(きいちほうげんさんりゃくのまき いちじょうおおくらものがたり)」


解説 歌舞伎のみかた 坂東亀蔵  

文耕堂・長谷川千四=作
中村吉右衛門=監修
鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)                                 
一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり) 二幕
 檜垣茶屋の場
 大蔵館奥殿の場

一條大蔵卿長成:尾上菊之助
常盤御前:中村梅枝
鬼次郎女房お京:尾上右近
吉岡鬼次郎:坂東彦三郎

T氏ご息女が学校の歌舞伎教室で見たのを知り、菊之助の初役とのことで残り10席程度だったところ急遽チケットを購入。親子教室の日で親子がほとんどだが3階席には外国人も多数。休憩を入れて2時間半程度で1500円と大変お得だった。

亀蔵の解説は工夫が凝らされていてわかりやすかった。黒御簾を外してくれて、中を初めて見た。国性爺合戦での実演では虎が出てきて立ち回りをし、下がる時に二足歩行で帰って行ったのが受けていた。

一條大蔵譚は多分初めて見たが、わかりやすい演目で楽しく見られた。

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初春歌舞伎公演『通し狂言 南総里見八犬伝』

2015/01/18:国立劇場大劇場(1等A席2階4列22番)

初春歌舞伎公演『通し狂言 南総里見八犬伝』

犬山道節:尾上菊五郎 犬坂毛野:中村時蔵 犬飼現八:尾上松緑
犬塚信乃:尾上菊之助 犬田小文吾:坂東亀三郎 犬田荘助:坂東亀寿
蟇六娘浜路:中村梅枝 犬村大角:中村萬太郎
馬加鞍弥吾:市村竹松 伏姫:尾上右近 犬江親兵衛:尾上左近
横堀在村:市村橘太郎 馬加大記:市川團蔵
足利成氏:坂東彦三郎 扇谷定正:市川左團次

知人3人(うち二人は初めての歌舞伎)との鑑賞。残念ながら一人は体調不良で途中で帰宅。
初めての国立劇場。正月に見るのには華やかで良い舞台だった。
しばらく見ない間に松緑が上手くなっていた。菊之助は相変わらずハンサム。
松緑の息子の左近を初めて見た.

菊五郎の趣向で、火遁の術の演出が派手で面白かった。また、浜路が逃げたと知った時の蟇六夫婦が今流行りの「いいじゃないの」「だめよだめだめ」の小芝居をして受けていた。

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御名残三月大歌舞伎

2010/03/14 第2部(14:30-17:30):歌舞伎座(1階15列36,37番)

歌舞伎座さよなら公演御名残三月大歌舞伎

1. 筆法伝授(菅原伝授手習鑑)
 菅丞相:仁左衛門 園生の前:魁春 戸浪:芝雀
 梅王丸:歌昇 左中弁希世:東蔵 武部源蔵:梅玉

2. 弁天娘女男白浪
 弁天小僧菊之助:菊五郎 南郷力丸:吉右衛門
 忠信利平:左團次 伜宗之助:菊之助
 鳶頭清次:團蔵 浜松屋幸兵衛:東蔵
 赤星十三郎:梅玉 日本駄右衛門:幸四郎


菅原伝授手習鑑は、この段を見たことがなかったので、興味深く見た。
仁左衛門の菅丞相は威厳があってよかった。

菊五郎の弁天小僧は、年齢的にどうだろう、と思った。周りの役者が大御所なので、倅の役が精一杯だったのだろうが、弁天小僧は菊之助で見たかった。
吉右衛門・幸四郎・左団次共よかった。梅玉はもう少し押し出しがあるとよかったと思う。

今の歌舞伎座で多分最後の観劇。生まれて初めて見た橋之助の小金吾討死で感動して、それから機会のあるごとに歌舞伎を見てきた。文字通り名残惜しい。

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新橋演舞場6月公演 NINAGAWA十二夜

2009/06/18 昼の部:新橋演舞場(1階桟敷13,14番)

新橋演舞場6月公演 NINAGAWA十二夜
斯波主膳之助/獅子丸実は琵琶姫:尾上菊之助
織笛姫:中村時蔵 右大弁安藤英竹:中村翫雀 大篠左大臣:中村錦之助
麻阿:市川亀治郎 役人頭嵯應覚兵衛:坂東亀三郎 従者久利男:尾上松也
海斗鳰兵衛:河原崎権十郎 従者幡太:坂東秀調 比叡庵五郎:市川團蔵
舟長磯右衛門:市川段四郎 左大弁洞院鐘道:市川左團次
丸尾坊太夫/捨助:尾上菊五郎

ロンドン凱旋公演。前回より短くまとめての再演。
テンポがよくなった分、少しはしょりすぎのところがあったかも。
ロンドン帰りのためか、安藤英竹がわざとらしいヘタな英語を話す。

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新春浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎
2009/01/04 第2部(15:30):浅草公会堂(2階て列31,32番)

お年玉〈年始ご挨拶〉 中村亀鶴

1.一本刀土俵入
 駒形茂兵衛:中村勘太郎 波一里儀十:市川男女蔵
 船印彫師辰三郎:尾上松也 堀下根吉:中村亀鶴
 お蔦:市川亀治郎

2.京鹿子娘道成寺
 白拍子花子:中村七之助 所化:市川亀治郎
 所化:尾上松也

亀鶴の年始挨拶は笑いを取っていてよかった。
茂平衛の勘太郎の台詞回しが勘三郎に似てきた。
男女蔵は声が市川左團次によく似ている。年代的に今回のメンバーの中では少し年長で、親分役で舞台を締めている。
七之助の踊りはそれなり。

舞台後浅草寺で引いたおみくじは半吉。

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三月大歌舞伎

2008/03/13 昼の部:歌舞伎座(2階1列4番)

1.春の寿
 三番叟、萬歳、屋敷娘
 <三番叟>翁:我當、三番叟:歌昇、
      三番叟:翫雀、千歳:進之介
 <萬歳> 萬歳:梅玉
 <屋敷娘>お梅:扇雀、お春:孝太郎
2.一谷嫩軍記 陣門・組打
 熊谷次郎直実:團十郎、玉織姫:魁春
 平山武者所季重:市蔵
 熊谷小次郎直家/無官太夫敦盛:藤十郎
3.女伊達
 木崎のお秀:菊五郎、淀川の千蔵、秀調
 中之島鳴平:権十郎
4.廓文章 吉田屋
 藤屋伊左衛門:仁左衛門、扇屋夕霧:福助
 太鼓持豊作:愛之助、番頭清七:錦吾
 阿波の大尽:由次郎、吉田屋女房おきさ:秀太郎
 吉田屋喜左衛門:左團次

もらったチケットで観劇。
踊りのよさがまだわからないので、春の寿と女伊達はあまり楽しめなかった。女伊達の菊五郎は立ち回りが派手で華やか。
陣門・組打は敦盛の身代わりとして熊谷直実が息子小次郎の首を斬る話。春の外題としてはシリアス。団十郎の熊谷、藤十郎の小次郎。団十郎はともかく、藤十郎が十六歳の紅顔の若武者という設定はかなり無理があったような気がする。
今日の外題で一番よかったのが吉田屋。華やかな仁左衛門、人のよい左團次、無理のない福助で、ハッピーエンドの話ということもあり、楽しく見られた。

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七月大歌舞伎 NINAGAWA十二夜

2007/07/14 昼の部:歌舞伎座(1階7列32番)

斯波主膳之助/獅子丸実は琵琶姫:尾上菊之助 織笛姫:中村時蔵 
右大弁安藤英竹:中村翫雀 大篠左大臣:中村錦之助 麻阿:市川亀治郎 
役人頭嵯應覚兵衛:坂東亀三郎 従者久利男:尾上松也 
海斗鳰兵衛:河原崎権十郎 従者幡太:坂東秀調
比叡庵五郎:市川團蔵 舟長磯右衛門:市川段四郎 左大弁洞院鐘道:市川左團次
丸尾坊太夫/捨助:尾上菊五郎

蜷川幸雄が歌舞伎に翻案演出したシェイクスピア喜劇の十二夜で2年ぶりの再演。
嵐の中で難破して離ればなれになった双子の兄妹、主膳之助と琵琶姫。妹は流れ着いた先で男装して獅子丸と名を変え、小姓として左大臣に仕える。使者として左大臣が思いを寄せる織笛姫の屋敷へ行くと、織笛姫は獅子丸に恋をしてしまう。さらに獅子丸実は琵琶姫は左大臣に恋をする。複雑な恋の三角関係の行方はどう決着するのか、というのが主なお話。それに、織笛姫の堅物執事坊太夫に、女中頭麻阿たちがいたずらを仕掛ける、というお話がサイドストーリーとして演じられる。

歌舞伎とシェイクスピアと蜷川を足して3で割ったような劇。開幕直後の舞台上全面鏡の演出は、観客の予想をはるかに超え、歌舞伎の範疇に収まらない演出。また、音楽もチェンバロ(ハープシコード)を使ったりして下座音楽との融合が不思議な劇空間を生んでいる。
役者も普段の歌舞伎とは違った弾けた演技。菊之助の二役、早変わりはそのたびに観客から拍手。女形も出来るとは言え、5月のお富とは比較にならないほど女性らしく、男装の女性を演じる歌舞伎役者のはずがそれを忘れさせるほど。菊五郎は大幹部とは思えない遊びのある演技で、これも二役をそれぞれしっかり演じる。麻阿の亀治郎は秀逸。大河ドラマのストレスをここではらしているかのようにのびのびとした演技。洞院の左團次は、歌舞伎座で許されるのかぎりぎりの線、という蝋燭を垂らしてのSM寸劇。翫雀はミュージカル風な酒の歌と踊り。他それぞれの役者がしっかりと、しかし堅苦しくなく演じている。歌舞伎座でこれほど笑ったのは初めてかも。

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