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『桜姫』

『桜姫』
近藤史恵
角川文庫、 2008/2/1、¥565(amazon)

大物歌舞伎役者の跡取り息子として期待されていた少年音也が死亡し、その後妹笙子は兄を絞め殺す悪夢に悩まされる。子供の頃音也が大磯の別荘にいたときに遊んだ京介は長じて歌舞伎役者銀京となり笙子に兄を探すことを提案する。今泉は調査を進めるうち音也は死んでいないことを突き止める。調査を進める中子役が死んでいるのが見つかる。今泉は大学時代の友人小菊の師匠菊花の依頼でその真相も明らかにする。

描写のトリックという分野になるかもしれない。実は音也が笙子であり、性別がはっきりしない病気の音也が幼い頃発した「京介が好き」という言葉を聞いた母親が性別を女に決めたために様々な悲劇が起こったことが明らかになる。切ない話ではあるが歌舞伎に通じている著者だから思いついた設定ということになるかもしれない。今泉シリーズは他のシリーズと違って暗い描写が多くやや読みづらいが辛抱強く追っていくと次第に引き込まれていく。


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