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『ガーデン』

『ガーデン』
近藤史恵
創元推理文庫、 2002/12/12、¥814(BO241)

今泉シリーズの発端となる話。大学の講師をしていた今泉はなぜか探偵をしている。同じアパートに住む奥田真波が突然同居人の火夜が行方不明になったと彼女の指を見せたことで彼女の捜索をすることになる。しかし巻き込まれた彼は捜査が進むうちに関係者がどんどん殺され、その死体はこびをする羽目になり、深みにはまっていく。ついに真相を突き止めた時には真波も他の主な関係者も全て死に火夜だけが生き残っていた。そして今泉は助手山本が実は精神病にかかっており「自分は名探偵の助手である」という妄想によってのみ日常生活が送れるため探偵を演じていたことが明らかになる。しかしただの芝居だったはずの探偵ごっこはもはや芝居ではなく探偵業を本格的に営むことになる。

登場人物が比較的多く、しかもそれぞれが錯綜してどんどん死んでいくので話の筋を追っていくだけで大変だった。著者が若い頃に書いて一度お蔵入りにしたというのもわかる複雑な話だがその分著者の思いが詰まっていて面白く読めた。




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