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『読響シンフォニックライブ』公開収録

日時:2019/06/26 19:00-21:00
題名:『読響シンフォニックライブ』公開収録
場所:東京芸術劇場  1階P26
出演:原田慶太楼[指揮]
   コリヤブラッハー[ヴァイオリン]
   杉山由紀[メゾソプラノ]
   長原幸太[コンサートマスター]
   読売日本交響楽団
曲目:ブラームス/ヴァイオリン協奏曲  (38:00)
   バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調BMW1004 第1楽章アルマンド (使用楽器:ストラディヴァリウス「トリトン」)
   ファリャ/バレエ音楽〈恋は魔術師〉(24:00)
   ヒナステラ/バレエ音楽〈エスタンシア〉組曲作品8a (13:00)

公開収録当選して。
ストラド聴けてよかった。エスタンシアは打楽器大活躍で面白かった。
芸術劇場は少し遠いので行くのに時間がかかるのが難点。

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『図書館の神様』(再読)

『図書館の神様』
瀬尾まいこ
ちくま文庫、2009/7/8、¥540(有隣堂亀戸)

『強運の持ち主』を読みながら昔瀬尾まいこを読んだことを思い出し、最初に読んだのが本書だったことを確認するために購入。

バレーボールに打ち込んでいた私は、チームが負けた原因となった部員を叱責して彼女が自殺したことでバレーをやめる。不倫相手の浅見
のアドバイスでバレー部の顧問になるべく高校の臨時教員となった彼女は文芸部の顧問にさせられる。一人だけの部員垣内と一緒に活動するうちに文学の良さに目覚める。垣内やクラスの生徒の優しさに触れ、浅見との関係を清算し、本職の教員になることを決意する。

読んでいるうちに間違いなく昔本書を読んだことを思い出し、懐かしく読んだ。垣内君がいい味を出している。

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『強運の持ち主』(再読)

『強運の持ち主』 瀬尾まいこ
文春文庫、2009/5/8、¥572(BO108)

元OLが会社を辞め、ルイーズ吉田という名前で占い師の仕事を始める。最初は真面目に占っていたが、次第に営業て鍛えた自分の話術で客を増やし、自分で判断できなくなると師匠のジュリエ青柳に相談しながら、いろいろな人の悩みを占う。父と母のどちらを選ぶ?という小学生、占いが何度外れても仲良くするにはどうすれば良いか訪ねてくる女子高生、押しかけアシスタント武田くん、そして占い客の女性の彼氏だったが今はルイーズと同棲する通彦。

読んでいるうちに昔読んだことを思い出した。ゆったりと流れる時間の中で人生を考える一冊。

 

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『卵の緒』

『卵の緒』 瀬尾まいこ
新潮文庫、2007/6/28、¥464(BO108)

小学生の育生は、母さんと二人暮らしで、自分のことを捨て子だと思っている。学校では池内君と仲がいいが、学校に来なくなってしまう。母さんは朝ちゃんと仲良くなり、結婚する。母さんに子が宿り、育生に本当のことを告げる。(卵の緒)

異母弟の七生の母が亡くなって、七子の母が彼を引き取って七子の家にやってくる。万事卒のない七生とぎくしゃくするが、母親が入院して二人で生活することになり、心を通わせていく。(7's blodd)

少し変わった家族を題材にすることで家族の本質に迫る物語を書くのが瀬尾まいこのスタイルなのだと思う。人生を考えさせられる一冊。

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『幸福な食卓』

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ
講談社文庫、2007/6/15、¥572(BO108)

瀬尾まいこファンの子の一押しということで購入。

佐和子の父が突然父親をやめると宣言し、受験勉強を始める。兄の直は元天才児で今は野菜を作っている。母は家を出て一人暮らししているが、時々家に戻る。佐和子はかつて父の自殺未遂を発見し、それが家族の心に少し影を落としている。ボーイフレンドの大浦君と少しずつ関係を深めていく佐和子だが、事件が起こって精神のバランスを崩す。それぞれがそれぞれを思いやりながら家族のバランスを取り戻していく話。

瀬尾まいこファンに教えられて購入。『君の膵臓をたべたい』と似たような展開が見られるが、違和感がなかった。人生を考えながら読んだ。

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『蜜蜂と遠雷(下)』

『蜜蜂と遠雷(下)』
恩田陸
幻冬舎文庫、2019/4/10、¥788(有隣堂亀戸)

二次予選、三次予選そして本選まで描かれる。亜夜と塵とマサルはお互いに影響し合いながら予選ごとにそれぞれ進化を遂げる。亜夜は迷っていた将来への結論を出す。

上巻に続き一息に読んでしまった。10年以上かけて書かれ、幻冬舎の社長が絶賛しただけのことはあった。

●音楽家とは、なんという仕事なのだろう−なんという生業なのだろう。なりわい、とはうまくいったものだ。まさに業、生きている業だ。お腹を満たすわけでもない、後に残るわけでもない。そんなものに人生をかけるとは業としか言いようがないではないか。(p.417)

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『蜜蜂と遠雷(上) 』

『蜜蜂と遠雷(上) 』 恩田陸
幻冬舎文庫、2019/4/10、¥788(有隣堂亀戸)

それぞれの事情を抱えながら国際ピアノコンクールに臨むコンテスタント達の姿を描いた小説。
かつて天才少女と言われながら母親の死をきっかけにピアノを弾けなくなった栄伝亜夜。養蜂家の子供として育ちながら天才的な技術を持つ風間塵。圧倒的なスター性を持って登場したマサル。楽器店に勤務しながらピアノを続ける高島明石。彼らの審査をする三枝子やナサニエル。そして彼らをドキュメンタリーに収めようとするプロデューサー雅美。上巻は登場人物の背景と二次予選までの様子を描いている。

ゆっくり読もうと思ったが、引き込まれて一息に読んでしまった。直木賞と本屋大賞を取っただけのことはある。

●[三枝子の] 猪飼真弓は高校時代の友人だが、今は売れっ子のミステリ作家になっている。[略] 今でもたまに一緒に呑むのだが、彼女は会うたび文芸業界とクラシックピアノの世界は似ている、というのである。
 ホラ、似てるじゃない、コンクールの乱立と新人賞の乱立。同じ人が箔をつけるためにあちこちのコンクールや新人賞に応募するのも同じ。どちらも食べていけるのはほんの一握り。自分の本を読ませたい人、自分の演奏を聴かせたい人はうじゃうじゃいるのに、どちらも斜陽産業で、読む人聴く人の数はジリ貧。[略] 
 なのに、ますますコンクールも新人賞も増える一方。いよいよみんな必死に新人を探してる。なぜかっていうと、どちらもそれくらい、続けていくのが難しい商売だからよ。普通にやってたって脱落していく厳しい世界だから、常に裾野を広げ、新しい血を輸血し続けていないとすぐに担い手が減ってしまい、パイそのものも小さくなる。だから、みんながいつも新たなスターを求めているの。(pp.23-24)

☆ 偶然だけれど、昨今の幻冬舎社長の実売部数発言をめぐる出版界の状況を的確に言い表している。

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『読書する人だけがたどり着ける場所』

『読書する人だけがたどり着ける場所』
齋藤孝
SB新書、2019/1/8、¥864(丸善日本橋)

読書が人生の深みを作る、ということを述べた本。
著者は以前から繰り返し同じことを主張しているが、著者自身の著書はどうしてもさらっと読み飛ばしてしまう体裁になっているので、なかなか腰を据えて読む気にならないのが残念。

●新書は知識がコンパクトにまとまっていて大変便利なものです。その新書をたった5冊読むだけで、「全然知らない」Cランクから「結構詳しい」Aランクになれるのです。2冊読むだけでも「ちょっと詳しい」Bランク。「スーパー詳しい」Sランクは、20冊くらい読めばいけるでしょう。研究者レベルは2000冊かもしれませんが、一般の人の基準だったら、20冊でSランクです。(p.103)

●私がオススメしたいのは、「クライマックスだけでも音読する」ことです。[略] 大学生や小学生に、名場面の数ページ分でも音読してもらうと「音読してみて初めてすごさがわかった」と言います。多少言葉が難しくても、そこに込められた本質に触れる体験となります。(p.168)

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『しないことリスト』

『しないことリスト』
pha
だいわ文庫, 2018/9/12, ¥702(丸善日本橋)

所有しない、努力しない、自分のせいにしない、など普段それが当たり前と思っていることに対してそうではないと列挙していく本。著者のような生活は相当割り切らないとできないが、考え方として参考になる点はあった。

●僕は、ぼーっとしたいときは乗り物に乗ることにしている。特に用事もなく、あまり混んでない路線になんとなく30分くらい乗って、適当に降りて知らない街をぶらぶらしてコーヒーの一杯でも飲んで、また電車に乗って帰ったりする。[略] ぼーっとするコツは、「乗り物で移動しながら、ただ座っている」みたいに、何もしないでいてもなんとなく気が紛れる状態に自分を置くことなのだろう。それは瞑想のやり方にも少し似ている。(pp.186-187)

●丹田の場所には腸が入っているだけで筋肉があるわけじゃないので、いくら意識しても力が入って固まることがない。
 丹田に意識を集中するというのは、「全身からうまく力を抜くためにいくら意識しても力が入らない場所を集中して意識する」ということなのだ。(p.189)
●風呂も、湯に浸かって意識を曖昧にしているだけで何か自分に良いことをしたような気になれる最高の設備だ。(p.189)

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