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『託された子は、陰陽師!?: 出雲に新月が昇る夜』

『託された子は、陰陽師!?: 出雲に新月が昇る夜』
望月麻衣
ポプラ文庫ピュアフル、2019/5/2、¥691(有隣堂亀戸)

大学院生の久瀬学のもとに、突然かつての親友金森信治が5歳の子供タケルを連れてやってくる。しばらく預かってくれ、と言われたタケルは、かつて信治が学から寝とった小夜子の子供だった。

出雲の大国主に拾われた卑弥呼が大国主を破滅させ、天皇の血筋となり、タケルが今も怨念となって残る大国主に対峙する、という壮大なストーリーで、ついていくのが大変だった。学のマンションのリビングで小夜子が伸治と裸でいるところを学が見つけて追い出すとの描写は生々しすぎてこの類の小説としてはもう少し別の筋立てを考えて欲しかった。また、学はそんな小夜子を結局許してタケルの父として小夜子と一緒になる約束をするが、いくら浮世離れした神様の世界の話とはいえ、学の行動には疑問が残った。

物語としては面白く読めたが、ホームズシリーズの著者の小説ということでいつものつもりで読んだら男女関係の描写に不意打ちを食らってそのまま最後までモヤモヤしてしまった感じ。

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『人生の100のリスト 』(再読)

『人生の100のリスト 』(再読)
ロバートハリス
講談社+α文庫、2008/5/20、¥994(丸善日本橋)

人生を生きていく上で100個のやりたいことリストを作ると道が見える、というテーマの本。
以前読んでどんな本だったかもう一度読みたくなったので再読。

JBハリスの息子であるロバートハリスは、ヒッピー風で世界をさすらった経験を持ち、その中で悩みを抱えながらリストを更新してきた。
自分もヒッピーではないものの、100のリストを作るというのは一つのアイデアだなと思って真似をしたこともあるが、それを更新し続けるのは難しく、もう一度本書を読んで彼がどのように人生を歩んできたかが参考になった。

 

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『サブマリン 』

『サブマリン 』
伊坂幸太郎
講談社文庫、2019/4/16、¥713(受贈)

家庭裁判所調査官が担当することになった無免許事故を起こした19歳は、過去に親友を交通事故で無くしていた。その時の運転手は過去に武藤の上司陣内が担当していた。それぞれの思いが複雑に絡まり合って、現代の解決できない問題を読者に突きつける。

結果的に狙った相手ではない人間を無免許事故で死なせてしまったが、その被害者は実は殺人を計画していたら、むしろ加害者は良いことをしたのではないだろうか、という解答の出ない倫理的な問いが一冊を通して語られる。伊坂の小説は現在と過去が行き来したり、人物が複雑に入り組むためさらっと読ませてくれない上に、爽やかな読後感というよりそこはかとなく重苦しい気持ちになることが多いので、健康な時に読まないと精神的にダメージを受ける可能性がある。それでも、難しい倫理的問題を小説という形でエンターテイメントにして読ませるのはさすが。

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『異端者の快楽』

『異端者の快楽』
見城徹
幻冬舎文庫、2019/4/10、¥702(丸善日本橋)

幻冬舎社長の見城の対談集。IT系社長や芸能系社長らと夜な夜な高いワインを飲み、美食を楽しむなど独特な人物像で知られるが、幻冬舎という出版社を立ち上げ経営するにあたり、何を信念にしてきたかよくわかる本。どの本を読んでも「圧倒的な努力」という言葉が出てくるが、それにふさわしいだけの実績を出しているので参考になる点が多くある。

自分に喝を入れたい時に読むといい本。

 

 

 

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『ねむりねずみ』

『ねむりねずみ』 近藤史恵
創元推理文庫、2000/11/17、¥713(BO108)

 

今泉文吾と歌舞伎役者小菊のシリーズ。花形役者小川半四郎の婚約者が劇場で刺殺死体で見つかる。女形で半四郎の相手役の中村銀弥は声が出なくなる。二つの別々の事件が並行しながら最後に結びついて想定外の結末が訪れる。

 

少しもたつくところや、歌舞伎に詳しくないとわかりづらいところもあるが、途中からは息もつかせぬ展開となり、最後まで楽しく読んだ。

 

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『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 』

『ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ 』 三上 延
メディアワークス文庫、2018/9/22、¥659(丸善日本橋)

 

ビブリアシリーズ待望の続編。栞子と大輔はすでに結婚して子供も生まれている。6歳になる扉子は母親に似て本が大好き。そんな扉子と栞子が、大輔が置き忘れた青いカバーの本を探し始めることで、物語は展開する。その本を読ませたくない栞子は色々気をそらすために扉子が興味ありそうな過去の事件を話していく。

 

このシリーズ特有の心地よい空気感を久しぶりに感じることができて贅沢な時間を過ごすことができた。これで終わりではなさそうなので、また続編が出ることを楽しみに待ちたい。

 

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『チルドレン』(再読)

『チルドレン』
伊坂幸太郎
講談社文庫、2007/5/15、¥713(受贈)

銀行強盗事件で出会った盲目の永瀬とちょっと変わった陣内とその友人鴨居。そして永瀬の彼女の優子を交えた短編をつないだ小説。
人間関係が後でつながってくるのだが、伊坂のテンポに合わせるのが難しく、内容を掴むのに少し苦労した。

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