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『鴨川食堂おまかせ』

『鴨川食堂おまかせ』
柏井 壽
小学館文庫、2017/1/6、¥616(有隣堂亀戸)

鴨川食堂シリーズ第4巻。フォーマット固定で、シチュエーションだけ変える方式が完全に定着。

司法試験合格まで家に帰らないと誓った息子が、自宅出立の朝母親に作ってもらった味噌汁。
若い料理人とのデートで、プロポーズかと思いきや4年待ってほしいと言われた女性がその時に食べさせてもらったおにぎり。
同窓会を期に不倫関係になった女性が作ってくれた生姜焼きを探してもらい、あわよくば復縁しようとする男性。
自分ではすっかり忘れていたが、痴呆症になった父親に自分がとても好きだったと聞かされ、死ぬ前に一度父親に食べさせようと祖母の作ってくれた冷やし中華を探す女性デザイナー。
一度も勝てなかった野球部の最後の試合の後、食堂で食べさせてもらった焼き鳥を探し、自分の商売に生かそうとする若い男性。
不倫のため親権を手放し、長年一人でいた看護師の女性が、たまたま吟行会旅行で入った喫茶店で食べたマカロニグラタンを見て、息子に違いないと経緯を暗に調べてもらいにきた女性。

本シリーズはあまりきわどい話は扱わない傾向があるように感じるが、本巻では不倫に絡む二編が含まれ、若干苦い思いを抱かせる話になっている。いずれにしろ面白くは読めた。


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