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『A Gentleman in Moscow』

A Gentleman in Moscow
Amor Towles
Windmill Books、2017/11/2、¥790(Kindle)

洋書ファンクラブ で勧められていたので。ケネスブラナーが本作の映画を撮るとのことなので楽しみ。

19世紀末に生まれたアレクサンダーロストフ伯爵はロシア革命でメトロポールホテルでの生涯軟禁の身となる。ホテルのスタッフ、ホテルの客などとの出会いと別れを繰り返し、自殺寸前のところでふとした偶然で思いとどまった伯爵は、ホテルのスタッフとして働くことにする。ホテルで少女の時に出会ったNinaが大人になり、再び現れた時すぐに戻ると言ってその娘Sophiaを伯爵に預けた。収容所送りとなった夫の後を追ったNinaはしかしそのまま戻らなかった。ロシアの有名女優Annaとの関わりを持った伯爵は、その後のレストランBoyalskyのウェイターとして働きながら裁縫室のMarinaやAnnaの助けを得ながらSophiaを立派に育てる。ピアノの才能を見出されたSophiaは楽団のParis公演に行くことになり、以前伯爵がスパイにならないかと誘われたRichardの助けを得てSophiaは亡命する。伯爵はもともとうまくいっていなかった総支配人に亡命の企みを見抜かれ、彼を地下室に閉じ込めて自らも数十年暮らしたホテルを脱出する。Sophiaのピアノ講師Victorの助けを得て伯爵は追手を逃れ、故郷の町でAnnaと落ち合う。

ロシア革命の激動を生き抜いた伯爵の一生を描いた小説で、昔の貴族というのはこういうものだということが垣間見られる。最後のオチは少し詰めが甘いと思うが、それを上回る圧倒的な物語でとても面白く読んだ。

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