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『英語リーディングの探究』

『英語リーディングの探究』
薬袋 善郎
研究社、2010/8/21、¥1,728

7年ほど前に購入して最初の1ページで断念した英語読解の本。今回読んでみたら読めるようになっていたので7年の学習の積み重ねがあったものと思う。

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『コンビニ人間』

『コンビニ人間』
村田沙耶香
文春文庫、2018/9/4、¥626(有隣堂錦糸町)

幼少の頃から人のいうことを文字通り解釈してコミュニケーションの障害に悩む古倉恵子は36歳でコンビニバイト18年。普通の人に合わせようと色々試みるが結局失敗してコンビニ店員に戻る。

芥川賞受賞作で文庫になったので読んでみた。アスペの主人公に回りが振り回される話で、著者の「ほら現代はこんなに病んでいるんですよ」という目線が透けて見えて自分には合わなかった。どうも芥川賞の傾向は自分に合わないような気がする。著者の目線で現代社会を分析する小説は求めていないし、そんなものは日々経験しているもので小説で言われることでもない、という感想が先行してしまう。小説は日常からの逃避で楽しい時間を過ごせるものが好みということなのだろう。

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『菓子屋横丁月光荘 歌う家』

『菓子屋横丁月光荘 歌う家』
ほしおさなえ
ハルキ文庫 ほ 5-1、2018/8/9、¥691(有隣堂亀戸)

活版印刷三日月堂シリーズの著者による新しい小説。川越という舞台は変えず、家の声が聞こえる大学院生が古い家に住み込む話。子供のころのトラウマから人と距離を置くようになった大学院生の遠野は教官の勧めで川越の古民家で地図博物館の住み込みスタッフになる。近所に住む後輩や喫茶店の主人、以前古民家で暮らしていた老婦人などと触れ合ううちに遠野は心を開いていく。

ゆったりとした文体はそのままに、流れに身を任せて気持ちよく読める小説。

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『水族館ガール』

『水族館ガール』
木宮 条太郎
実業之日本社ジュニア文庫、2016/6/30、¥842(有隣堂亀戸)

平積みになっていたので購入。市役所から水族館に出向になった由香が堅物先輩梶や水族館の面々に鍛えられイルカの調教や水族館全般について学び、一年立ったところで出向ではなく転属を希望する。

随所に生々しい夢の描写があるのが本書の特徴で好き嫌いが分かれるかもしれない。自分はあまりこういうスタイルは好まないが、ストーリー自体は水族館の抱える問題などが提起されていて啓発的な小説だった。続編は多分読まないけれど。

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『さいはての中国』

『さいはての中国』
安田 峰俊
小学館新書、2018/10/3、¥886(丸善日本橋)

普通の観光ではわからないディープな中国を知る新書。最終章慰安婦や南京大虐殺についてカナダの中国人団体の過激さの一端は彼らの触れる日本人が左翼だけであるという実態が明らかにされていて、一部の日本人が欧米のそのような偏見に加担していることがわかったことが印象に残った。

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『トッカン―特別国税徴収官―』

『トッカン―特別国税徴収官―』
高殿 円
ハヤカワ文庫JA、2012/5/24、¥821(BO460)

京橋税務署の特別国税徴収官付の鈴宮深樹は上司の鏡に小突き回されながら税務調査に向かい成長する。
脱税の手口を詳しく知るというより税務調査官はこんな感じに仕事してます、という感じの小説。それなりに面白く読めた。

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『更級日記』

『更級日記』
川村 裕子
角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス、2007/4/25、¥778(丸善日本橋)

平安時代の元祖腐女子として有名な菅原孝標女の日記文学をようやく手に取った。全てを読むのは難しいので有名な段をピックアップし、平易な現代語訳で読めるビギナーズクラシックスではあるけれど、日本人は昔からこういうオタクな性質を持つ民族だということがよくわかる古典。

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『ぶれない人』

『ぶれない人』
小宮一慶
幻冬舎新書、2010/7/1、¥799(BO108)

ぶれない人、というタイトルながらぶれていないのは著者、という本。小宮の主張は常に一貫しており、お客様のため、目的と目標の違い、正しい考え方、など彼の本を見れば必ずでてくるキーワードが本書でも頻出する。むしろ本書は彼のキーワード集と言ってもいいくらいの本。

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『中国古代史研究の最前線』

『中国古代史研究の最前線』
佐藤 信弥
星海社新書、2018/3/25、¥1,080(有隣堂亀戸)

夏王朝から戦国時代までの中国史研究についての近年の成果を述べたもの。中国史に詳しい読者には良いだろうが、一般読者には若干難しい内容だった。最近の中国研究はだいぶ進んでいて、日本人の一般概念はかなり古くなっている、ということだけはわかった。


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『太秦荘ダイアリー』

『太秦荘ダイアリー』
望月麻衣
双葉文庫、2018/9/13、¥640(くまざわ書店錦糸町)

京都三条寺町ホームズシリーズの著者が、京都市交通局とコラボレーションし、地下鉄キャラを生かして書かれた小説。

三路線を模したキャラ太秦萌、小野ミサ、松賀咲が10年前住んでいた太秦荘で起きた火事の事件を、周りの人と共に解く。かつて太秦荘の離れに相続に嫌気した老女が住んでいたが、不審な火事のため消失し、それとともに三人の家族は疎遠になる。10年後、再会した3人は兄や友人とともにその原因が彼女らの花火の不始末ではなく意図的に起こされた放火であったことを突き止める。

謎としてはある程度想定ができる範囲で、本作はあくまでコラボレーション小説として読むべきだろう。京都の地下鉄キャラに思い入れのある人なら一層面白く読めるだろう。

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『ゲンロン8 ゲームの時代』

『ゲンロン8 ゲームの時代』

読み通すのに数ヶ月かかった。巻頭ゲームの歴史特集。必ずしもゲームに詳しいわけではないが、その歴史的な流れをわかりやすくつかむことができた。

●日本のゲームは、この30年間で、出版を模倣したゲーム(JRPG)からパチンコを模倣したゲーム(ソシャゲ)に徐々に重点を移すようになってきた。(p.71)

●最近の娯楽作品には「この世界も悪くない」「この世界にいてもいいんだ」という現実肯定のメッセージが増えて来たように感じています。かつては「この世界ではない別世界を夢見る」という切迫感にかられた作品が多く、特にアニメやゲームでその傾向が顕著でしたが、最近は変わってきた。分かりやすい例が「君の名は」です。(p.165)


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『見習い鑑定士の決意と旅立ち-京都寺町三条のホームズ(10) 』

『見習い鑑定士の決意と旅立ち-京都寺町三条のホームズ(10) 』
望月麻衣
双葉文庫、2018/7/12、¥660(有隣堂亀戸)

ホームズシリーズ第10巻。大丸京都店で修行中のホームズはある姉妹から鑑定を頼まれ、彼女らの亡くなった母の思いを彼女らに伝える。二十歳になった葵はホームズとJR九州七つ星の豪華旅行に出かけ、そこで葵に疑いのかけられた落書きの謎を解く。

最近著者が多作なせいかネタ切れになってきたのかもはや謎解きとは言えない謎解きになり、ただの恋愛小説になってしまっている。このまま続けるよりは綺麗に終わらせるのが良い時期に来ている印象。そうはいっても本書自体は楽しく読めた。

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