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『帳簿の世界史』

『帳簿の世界史』
ジェイコブ・ソール (著), 村井 章子 (翻訳)
文春文庫、 2018/4/10、¥950(有隣堂亀戸)

文庫版が出版されたのを見て再読。

ローマ帝国時代から簡単な帳簿はあったが、本格的な複式簿記を発明したのは中世イタリアの商人達だった。複式簿記の発明以降、会計の透明性公正性は国の繁栄をもたらし、その堕落は国の衰退を招いて来た。歴史を問わず、それは普遍の法則とも言える。現代においてすらエンロンやリーマンショックのように会計をないがしろにしたものは必ずその報いを受ける。問題は、会計そのものの中に、不透明性を招く性質が潜んでいることで、人間がそれを克服できるかどうかは楽観できない。権力とは財布を握っていることであり、その財布のあり方が権力の行く末を決める。

会計はそれを知る者には重要性が自明なのに対し、わからない者には胡散臭いものにしか見えないという性質があって、それは会社経営でも同じだと実感する。

何度でも読み返したい。

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