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『これは経費で落ちません! 4 ~経理部の森若さん~』

『これは経費で落ちません! 4 ~経理部の森若さん~』
青木 祐子
集英社オレンジ文庫、2018/6/21、¥594(有隣堂亀戸)

天天コーポレーションの経理部員森若沙名子は、営業部の太陽と付き合い始める。外資系から転職して経理部に配属された空気の読めないバリキャリ美華に沙名子は振り回される。広報部の華である織子が経理部の上司勇太郎と不倫しているところを見てしまった沙名子は、両名にそれぞれ見なかったことにしたことを態度で示す。一方、経費を流用しているものの、今までうまく立ち回り沙名子も見ぬふりをしていたマリナは、美華にキャバクラ副業の尻尾を掴まれる。さらに沙名子は織子の夫の売れない映画監督が女性とホテルに入るところを見てしまう。

人間関係が複雑に入り組んだ4巻。その中で、職人ひとすじ、マイスター表彰を受けながら若い女性社員藤見アイに熱を入れあげていると思われていた留田が、実は自分の腕が落ちていることを自覚し、アイの才能を見込んで全てを教えていたということを沙名子が知る話など、硬軟合わせた濃密な一冊。

一点、沙名子はマリナの副業を疑いながら確証を持てずにいたことになっているが、マイナンバー法施行後は住民税で発覚するはずなので、そこをどうごまかしているのかの説明があればよかったと思った。

人間関係を追うのに少し手間取るものの、分かりやすく説明されてい流のでますます面白くなってきた一冊。

●「ずっとやっているとね・・・。なかなか、認めたくないもんなんですよね・・・。自分が、前みたいに、いい石鹸を作れなくなっているっていうことを」(留田、p.92)

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