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『チョコレート・コンフュージョン』

『チョコレート・コンフュージョン』
星奏なつめ
メディアワークス文庫、2016/2/25、¥616(BO360)

大人の雰囲気たっぷりなのに男ができないOL千紗は、同じ会社で以前はヤクザの殺し屋だったと噂される北風龍生に、壊れたハイヒールの代わりにスリッパをもらったお礼に友人からもらったバレンタイン義理チョコレートを渡す。ところが、友人が500個の中に1つだけ「愛しています」というメッセージが入っていたことから龍生と付き合う羽目になす。

途中でひどいことにならないので安心して軽く読めるラブコメディ。ちょっと甘すぎるが面白かった。

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『京都烏丸御池のお祓い本舗』

『京都烏丸御池のお祓い本舗』
望月 麻衣
双葉文庫、2017/10/12、¥640(BO360)

ホームズ、拝み屋に本シリーズと、量産体制に入った感じの著者。

会社をリストラされた木崎朋美は、探偵事務所に雇われるが、実はそこは払い屋だった。作中にホームズの店「蔵」が出てきて、他シリーズとの相乗りも今後期待できる。

難しく考えずに楽しく読む本。

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『頭に来てもアホとは戦うな! 』

『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』
田村耕太郎
朝日新聞出版、2014/7/8、¥1,404(くまざわ書店錦糸町)

だいぶ売れているようなので。

アホと戦うなと言いながら、意のままに動かす方法や権力にすりよれ、など一般的な世渡り本だった。

●自分がコントロールできることだけに時間もエネルギーも集中するべき。(p.28)

●怒りがこみ上げて来たときに、自分を上から3D映像で客観的に観察するという手法は、自分のもの位するのに時間はかかるが、できるようになったら非常に有効だ。(p.55)

●物事に一喜一憂せずに淡々としている者が最後には勝つ。(青木幹雄、p.93)

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『ゲンロン4 現代日本の批評III』

『ゲンロン4 現代日本の批評III』
東 浩紀 (編集)
株式会社ゲンロン、2016/12/7、くまざわ書店錦糸町

現代日本の批評3として2001-2016を取り上げた特集のほか、日本のリベラル/左翼の再起動をどう図るかなどの記事。

特集記事はゼロ年代になって東浩紀一人勝ちの時代となり、その状況が10年代後半に入っても続いていることへの諦念が書かれている。思想が難しい時代になったのは事実だが、だからと言って社会学者や思想家たちが

現状に馴致し、テレビ芸者になるのはいかがかと思った。
また、リベラルの再起動に関しては、山口二郎や津田大介を招いての対談形式だったが、左翼の負け犬の遠吠えにしか読めず、ここでも「保守ではない層」に将来の明るい展望がないことが明らかになっている。

浅田彰との対談は歴史として面白く読んだ。

特集記事以外にはあまり興味を惹かれなかったが、買って読む価値はあった本。

本書を読んで感じたこととして、左翼/リベルの言葉に力がない時代に東の言葉に少なからず説得力が残っているのは、彼自身がゲンロンを経営していることで、保守の言葉を理解しつつ、リベラルとして自分の思想を主張しているからだと思う。その点は、大学などの安全な場所に身を置いて綺麗な言葉を使う多くの左翼/リベラルの人たちよりはよほど信頼できる。

●柄谷[行人]は、[敗戦によって] 言葉と現実が一致しない、一致できない国と時代に生まれた。だから批評という病を患った。だとすれば、批評という病は、言い換えれば言葉と現実の乖離は、ねじれそのものが解消されなければ癒えることがない。そしてそのねじれは今も変わらずに存在している。したがって病は癒えるはずがないのだ。たとえ本人がデモに赴こうとも。(東、p.37)

●歴史的に見ても、続けた人が最後は勝利するんですよ。あたりまえだけど。(大澤聡、p.139)

●佐々木敦:少なくとも [左翼は] 負けたという事実は認めてもらわなければならないとまずい。でも彼らはその出発点にも立ってくれない。[略]
東:理想を掲げることと、現状で勝利することは両立するはずですよ。いまの日本のリベラルはたんに現実逃避を続けている。(p.157)

●ブランドになって初めて継続性が生まれる。僕が引退したとして、ゲンロンを誰かが引き継ぐ。ただ、引き継いだ人は完全に自由にできるわけではない。なぜなら僕が作った『ゲンロン』の観客に制約されるからです。それこそが観客=外部が作るアイデンティティです。このような視線がなくては継続性は生まれません。(東、P.167)
⭐︎誰かが引き継げるとは思わないが、ブランドという概念については理解できる。

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映画『ウィンストン・チャーチル』

18/04/12:
映画『ウィンストン・チャーチル』
TOHOシネマズ錦糸町
監督:ジョー・ライト
出演:ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリージェームズ

特殊メイクの辻一弘でも有名になった映画。チャーチルの首相就任からダンケルクまでの約一ヶ月を閣議記録を元に描いた作品。映画『ダンケルク』の世界が本作品の裏で進行中だと思いながら見たので、重層的で白身に迫って見ることができた。

少なくともここ数年で最高の映画の一つ。

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