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『眠れないほど面白い『古事記』』

『眠れないほど面白い『古事記』』
由良 弥生
王様文庫、2012/12/1、¥648(有隣堂亀戸)

古事記の主要な部分を口語にしてわかりやすくした本。神代の天皇や神たちは親族で殺し合い、近親相姦、女にだらしない、などダメなところ山盛りのどうしようもなく人間臭かったことがわかった。

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『九つの、物語』

『九つの、物語』
橋本 紡
集英社文庫、2011/2/18、¥670(借)

大学生のゆきなの前に、死んだはずの兄が現れる。各章にゆきなが読んでいる小説の内容と並行した日常生活が描かれる。料理好きな兄はいつもゆきなに美味しい料理を作る。話が進むにつれ、なぜ兄がなくなったか謎がわかり、ゆきなは絶望するが、最後に立ち直る。

出てくる料理が美味しそうで、料理を美味しそうに書ける作家は名作家という評価があるとすれば、著者は間違いなくその一人だdろう。切なくも前向きな小説として読んだ。

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『ゲンロン3 脱戦後日本美術』

『ゲンロン3 脱戦後日本美術』
東浩紀編
株式会社ゲンロン、2016/7/29、¥2,592(amazon)

「脱戦後日本美術」と謳っている割には韓国の話が多くてピンとこなかった。明治維新直後の日本美術の混乱については興味深く読んだ。

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『ゲンロン2 慰霊の空間』

『ゲンロン2 慰霊の空間』
東浩紀編
株式会社ゲンロン、2016/4/7、¥2,592(くまざわ書店錦糸町)

東と筒井康隆の対談と、1989-2001の現代日本の批評が面白かった。

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『ゲンロン1 現代日本の批評』

『ゲンロン1 現代日本の批評』
東浩紀編
株式会社ゲンロン、2015/12/4、¥2,484(くまざわ書店錦糸町)

現代日本の批評特集を読みたくて購入。

今号では1975年から1989年にかけてのニューアカに至る思想の歴史。戦前の文芸復興現象とニューアカ現象が掃除しているなど面白く読んだ。

他に芸術特集では、今ある行政のコントロールから脱することが重要であるとか、劇場という拠点を持つことの重要性など面白かった。

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『コーヒーが冷めないうちに』

『コーヒーが冷めないうちに』
川口俊和
サンマーク出版、2015/12/5、¥1,404(BO960)

過去に戻れる喫茶店に訪れる客の話。彼に振られて振られた時間に戻る彼女の話、痴呆症になった夫のそばに居続けて痴呆になる前の夫に会いに行く妻の話、旅館をやっていて毎月会いにきていたが事故死してしまった妹に会いたい姉の話、喫茶店で働く女性が生まれる子供に会いに将来に行く話、の4編。

文章の導きを素直に受け取って泣くための小説だと思った。論理邸にはおかしいところもあるが、難しく考えずに面白く読んだ。

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『わが家は祇園の拝み屋さん7 つながる想いと蛍火の誓い』

『わが家は祇園の拝み屋さん7 つながる想いと蛍火の誓い』
望月麻衣
角川文庫、2018/1/25、¥605(有隣堂亀戸)

結界を補強するために準備を続ける澪人とチームだったが、澪人が審神者に一人に呪われたために作戦は失敗に終わる。京都は終わりかと思われたその時、主上の血を引く小春の叔父宗次朗と澪人の姉杏奈が結界補強コースを回り、タレントとなった杏奈の「開運コース」というSNSの書き込みによって観光客が続々と結界補強コースを回ったことで結界は無事に張り直される。一方、小春にアプローチしていた和人は、前世で実は玉椿と左近衛大将の間に生まれた子供であったことが明かされ、小春と澪人は結ばれる。

しかし、玉椿が斎宮を追われる原因となった、若宮の信託「月見の夜はよく晴れる」が外れて大雨になったことについて、若宮の口からその理由は明かされなかった。

今までのストーリーは一段落を迎えたが、結局なぜ若宮が玉椿に嘘をついたかは明かされず、今後の展開に譲ることになった。「京都寺町三条のホームズ」シリーズと同じ著者ということもあり、ライトノベルとしてとても面白く読んだ。

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『わが家は祇園の拝み屋さん6 花の知らせと小鈴の落雁』

『わが家は祇園の拝み屋さん6 花の知らせと小鈴の落雁』
望月 麻衣
角川文庫、2017/9/23、¥605(有隣堂亀戸)

小春が高校2年になると、京都に不穏な事件が起き始める。陰陽師の審判を司る審神人(さにわ)になった澪人は、安倍晴明が京都に張った結界が崩れ始めているのが原因と考え、小春や朔也、由里子、愛衣、とチームを組み、結界を張り直そうとする。一方、夢の中で小春は、玉椿が夫婦になってからずっと冷たくしていた左近衛大将が死んで初めて彼を愛していたことに気づく。

いよいよ一つの結末に向けて動き出した感じのある巻。

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『わが家は祇園の拝み屋さん5 桜月夜と梅花の夢』

『わが家は祇園の拝み屋さん5 桜月夜と梅花の夢』
望月 麻衣
角川文庫、2017/5/25、¥605(有隣堂亀戸)

小春は突然特殊な力を失う。大学部の安倍由里子に呼ばれた小春は、彼女から狐神のコウメからいつも見守っているとの伝言を受け取る。澪人に力を失ったのはいつかと聞かれた小春は、三善朔也に額をキスされた時だと気づき、封印を解かせる。その時に朔也が力を隠していたために母親が悪質な呪術師に騙されて死んだことを小春は知る。澪人は自分の過去世が左近衛大将であることを思い出し、小春に告白してはいけないと悩む。

小春の祓い屋の人間関係が広がっていく過程が描かれる。深く考えずに楽しく読んだ。


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『わが家は祇園の拝み屋さん4 椿の花が落ちるころ』

『わが家は祇園の拝み屋さん4 椿の花が落ちるころ』
望月 麻衣
角川文庫、2017/1/25、¥605(有隣堂亀戸)

澪人の実家である賀茂家の新年会に招かれた小春は、若宮が現れたことで過去世で自分が斎宮玉椿であり、若宮が仕えるべき神であったことを思い出す。若宮の神託が外れたことで玉椿は斎宮ではなくなり、自分を護衛していただ左近衛大将の妻となり、力を失う。
一方、謎の祓い屋が京都で暗躍する。

だんだん過去世などが出てきて複雑になってくるが、引き続き楽しく読んだ。

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『京都寺町三条のホームズ(9)恋と花と想いの裏側』

『京都寺町三条のホームズ(9)恋と花と想いの裏側』
望月 麻衣
双葉文庫、2018/3/15、¥660(有隣堂亀戸)

大学になった葵は、骨董品店蔵でのアルバイトを続けている。彼になった清貴は、オーナーに命じられた修行を続け、今は酒造「幸谷酒造」にいる。酒造会社でふとしたことで鑑定した徳利がなくなる。一方、友達の香織とフラワーアレンジメントサークルに入った葵は、三回生のサークルリーダー大久保がイベント後にやめると言い出す。親友の目黒にできた彼氏がもともと大久保の仲の良かった男だからではないかt疑うが、大久保の気持ちはそうではなかった。徳利は出てきて、酒造の血の繋がらない兄妹が思い合っていることが明らかになる。
 俳優として有名になった秋人に一日マネージャーを頼まれた清貴は、秋人がリーダーを務めるご当地アイドルイベント会場となったひらパーで、新しくグループのプロデューサーとなった清水に対する復讐の企みを突き止める。

大学生になった二人が引き続きイチャイチャするのは読んでいられないが、観光案内や軽い謎などで面白く読むことができた。

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『わが家は祇園の拝み屋さん3 秘密の調べと狐の金平糖』

『わが家は祇園の拝み屋さん3 秘密の調べと狐の金平糖』
望月 麻衣
角川文庫、2016/9/22、¥605(有隣堂亀戸)

若宮に助けられ、20歳までの寿命が延びた澪人は、それまでの鬱憤を晴らすように弾けた行動をする。学園祭で愛衣のオカルト研究会の後輩たちが降霊術を行いおかしなものを降ろしてしまい、宗次朗と澪人が解決する。知人の家の家鳴りを解決しに行った小春と澪人は、そこで管狐を発見するが、謎の祓い屋に焼かれる。間一髪若宮に救われた管狐は、神となって小春を守ることを誓う。

シリーズ第3巻。前世の謎をほのめかしながら少しずつ人間・神関係が広がって成長する小春が描かれる。

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『わが家は祇園の拝み屋さん2 涙と月と砂糖菓子』

『わが家は祇園の拝み屋さん2 涙と月と砂糖菓子』
望月 麻衣
角川文庫、2016/5/25、¥605(有隣堂亀戸)

祖母の雑貨屋で手伝い始めた小春は、学校で起こる不思議な出来事を通じて愛衣と友達になる。澪人は、払い屋の仕事で大きな傷を負い、若宮と小春に助けられる。

拝み屋シリーズ第2巻。あまり難しいことを考えずにさらさらと面白く読めた。

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『想い出あずかります』

『想い出あずかります』
吉野 万理子
新潮文庫、2013/11/28、¥562(借)

海辺の町の崖の下に、子供しか行かれない魔女の質屋がある。子供は想い出を質に入れ、20歳までに取り戻しに来ないと、質屋があること自体も忘れてしまう。中学生の里華は、学生新聞のインタビューのために魔女に会いに行くが、学校では信じてもらえず、そのまま魔女と仲良くなる。自分自身は想い出を質入れせず、いじめられていた同級生が質入れするのをやめさせて仲良くなる。小学生の遥斗は母とうまくいっていなかったが、母の事故死を機に想い出を引き出す。東京の大学生になって20歳の前日帰省した里華は、最後に魔女に会いに行き、魔女との想い出を残すよう頼む。

メルヘンチックなファンタジーで、荒唐無稽といえばその通りだが、若い時に誰でも感じる思いをうまく描きこんでいて、色々考えながら読んだ。


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『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』

『活版印刷三日月堂 庭のアルバム』
ほしおさなえ
ポプラ文庫、2017/12/5、¥734(有隣堂亀戸)

三日月堂シリーズ第3巻。店主弓子の元に母の友人が訪れる話、不登校気味の女子高生が手伝う話、青森に行って大型活版印刷機を動かす話。

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『妻に捧げた1778話』

『妻に捧げた1778話』
眉村卓
新潮新書、2004/5/16、¥734(博文堂書店信濃町)

妻に末期癌が見つかり、一日一話の短いお話を書き続けることにした著者がその中から選んだ短話とその解説を乗せた本。


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『亡命者の古書店: 続・私のイギリス物語』

『亡命者の古書店: 続・私のイギリス物語』
佐藤優
新潮文庫、2018/1/27、¥724(有隣堂亀戸)

外務省研修時代ロンドンでロシア語を学んでいた著者が出会ったチェコ亡命者の古書店主との神学対話。

フロマートカの神学についてなのであまりよくわからないが、内容そのものよりも著者の勉学に向かう姿勢を学び取ることができる一冊。

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『ギリシア人の物語III 新しき力』

『ギリシア人の物語III 新しき力』
塩野七生
新潮社、2017/12/15、¥3,456(くまざわ書店錦糸町)

アテネが凋落し、覇権がスパルタ、テーベと移った後、ギリシア世界では辺境のマケドニアからフィリッポスが出現し、その後息子のアレクサンドロスの時代になり、ペルシア帝国を滅ぼし、わずか33歳で亡くなるまでが描かれる。

プトレマイオス朝エジプトやセレウコス朝シリアがアレクサンドロスの部下たちの国だとは今まで知らなかった。

●[哲学者アリストテレスは]論理学の創始者というのに、次の一句でその乱用に警鐘を鳴らしている。
「論理的には正しくても、人間世界では正しいとはかぎらない」
「知識」と「知力」のちがいを、痛感せずにはいられない一句である。(p.185)

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『ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊』

『ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊』
塩野七生
新潮社、2017/1/27、¥3,240(くまざわ書店錦糸町)

ペリクレスのアテネ民主政の時代を中心に描く。アテネのデロス同盟とスパルタのペロポネソス同盟のライバル関係と、ペリクレスの死によるその終焉、民主政から衆愚政への移り変わりがよくわかる。

結局、民主政はリーダー次第ということがよくわかる。アテネはペリクレス以後リーダーが決めたことでもすぐにひっくり返し、継続性がまるでなくなったことであっという間に没落した。小泉進次郎は将来リーダーになる準備の一つとして本書を読んだのだろう。

●[創作欲に燃えている]この種の人々の流れを見れば、その国が繁栄に向かっているかどうかがわかる、と思うほどである。(p.44)

●「主導権をにぎった側が勝つ」とは戦場では有効な考え方だが、この考え方は、政治・外交・経済、そして文化に至るまで、通用可能な心理ではないだろうか。(p.62)

●怒りとは、相手も対等であると思うから、起こる感情なのだ。(p.176)

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『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』

『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』
塩野七生
新潮社、2015/12/18、¥3,024(くまざわ書店錦糸町)

文藝春秋の小泉進次郎と塩野七生の対談を見て購入。

第1巻はまずギリシア人の主な都市国家の国づくりを説明する。アテネについては王政-僭主政-民主政の移り変わりを説明する。テミストクレスのアテネを中心にペルシア戦役を描く。

映画『300』の背景がよくわかった。また、日本がまだ縄文弥生時代の頃によくここまで文明化した世界があったものだと驚いた。

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映画『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎(吹き替え)』

18/03/02
映画『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎(吹き替え)』
監督:チェン・カイコー
原作:夢枕獏
出演:染谷将太、阿部寛、黄轩、張榕容、张雨绮

原作を読んだことがあったので見てみた。中国映画の力を実感する映画。
原作と比べストーリーが変わっているような気がしたが、本作は本作で楽しめた。
できれば中国語で見たかった。

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映画『勝手にふるえてろ』

18/01/04
映画『勝手にふるえてろ』
楽天地シネマズ
監督:大九明子
原作:綿矢りさ
出演:松岡茉優、渡辺大知、石橋杏奈、北村匠海

中二病のままOLになったようなヨシカがずっと片思いしていたイチと、会社の同様ニの間で揺れる恋心の話だが、痛い女子全開で妄想につぐ妄想で収集がつかない。

松岡茉優がすごいといわれてみたが、本当にすごかった。

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