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『向う端にすわった男』

『向う端にすわった男』
東直己
ハヤカワ文庫、1996/9/1、¥756(410)

ススキノ探偵の短編集。映画をみてハードボイルドな気分になった男の話、口から出まかせに調子のいいことばかり言って生命保険詐欺を働いた男の話、知能の低い女を助けようとして大きなお世話だった話、ホームレスの息子が中央大学に入ったことから男に起きた悲劇、IT企業の社長・右腕が学生運動の活動家だったことから殺人を犯す話。

最後のIT企業の経営者と右腕が実は潜伏中の学生運動家の仮の姿で、それに気づかれたことから右腕が殺人を犯して消える、というなんとも言いようのない話が印象に残る。著者の書きぶりからあまり学生運動をよく思っていないことがわかる。

どれも秀逸で面白い短編集。

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