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『アイスクリン強し』

『アイスクリン強し』
畠中恵
講談社文庫、2011/12/15、¥596(BO360)

明治維新により江戸が東京になった頃、築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、西洋菓子屋風琴屋を開く。友人の元幕臣の警官や、成金のお嬢様沙羅に囲まれ、色々な事件に立ち向かう。

しゃばけシリーズは著者のふわっとした文体にあっていたが、本書はもう少しキレの良い文体でもよかったかもしれない。

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『ヒア・カムズ・ザ・サン』

『ヒア・カムズ・ザ・サン』
有川浩
新潮文庫、2013/9/28、¥529(BO310)

出版社に勤める真也は、物に触ると人の記憶が見える。同僚のカオルの父がアメリカから20年ぶりに帰国する。その設定から二つの違う物語を紡いでいる。

父親の気持ちがよく描かれていて、感情移入して読んだ。


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『機長からアナウンス第2便』

『機長からアナウンス第2便』
内田 幹樹
新潮文庫、2005/8/28、¥432(BO260)

A社の機長をしていた著者が、勤務中に体験したことを徒然に語ったエッセイ。JAL倒産の前の話なので、まだ牧歌的なところもあるが、戦闘機パイロットだった凄腕キャプテンの話など、面白く読んだ。

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『言ってはいけない 残酷すぎる真実』

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』
橘 玲
新潮新書、2016/4/15、¥842(BO460)

知能は遺伝、美貌格差は3600万円、犯罪者の子供は犯罪者になる確率が高い、現代社会は教育すれば皆一定レベルの知識を獲得することができるという前提で成り立っているがそれは嘘、など身もふたもないことを根拠をあげて説明している。読んでいてあまり気分の良いものではなかったが、本当のことが書かれているという意味で読む価値があった。

●「知識社会」とは、知能の高い人間が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ。(p.72)

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『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』

『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』
橘 玲
講談社+α文庫、2011/10/21、¥905(BO360)

海外投資の達人である著者が、個人でもできる様々な投資の方法を解説する。

読んでいると簡単にできるような気がするが、そんな簡単なものではないだろうということは想像できる。

▲元ニューヨーク州立大学教授のトマス・スタンリーは、自分が金持ちかどうかを知るための「期待資産額」をを計算する方程式を紹介している。

期待資産額=年齢×年収/10  (p.328)

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『警視庁捜査二課』

『警視庁捜査二課』
萩生田 勝
講談社+α文庫、2015/10/21、¥756(BO410)

公務員の収賄を数多く手がけた元刑事の経験談。

人は金があればどうしても誘惑に勝てないんだろうなということがよくわかった。

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『永遠の旅行者〈下〉』

『永遠の旅行者〈下〉』
橘 玲
幻冬舎文庫、2008/8/10、¥648(BO108)

統合失調症に陥っていたまゆを知り合いの病院に入れた恭一は、麻生の依頼を進めながら失踪した父親の悠介を追ってアメリカを捜索する。謎の解決が近いかと思われたその時まゆが何者かに誘拐される。

後半は息もつかせない展開となり、一気に読んだ。

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『永遠の旅行者〈上〉』

『永遠の旅行者〈上〉』
橘 玲
幻冬舎文庫、2008/8/10、¥648(BO108)

税金を逃れるために日本の否居住者となった元弁護士の真鍋恭一に、死を目前にした老人麻生から手紙が届く。「税金を1円も払わずに孫に20億の財産を相続させたい」というその依頼について話をしようとした恭一は、孫のまゆと出会うが不可解な事件に巻き込まれていく。

節税と世界の観光地巡りといった趣の小説。とても面白かった。

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『スタートライン―始まりをめぐる19の物語』

『スタートライン―始まりをめぐる19の物語』
小川糸、万城目学他
幻冬舎文庫、2010/4/1、¥535(BO260)


小川糸と万城目の名前につられて買ったが、19人の小説家による「始まり」をテーマにしたアンソロジー。小川と万城目に行き着くまでに読み疲れた。

万城目はナマコを食べ始めた話、小川は父の再婚と自分の結婚をめぐる話。

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『探偵ホウカン事件日誌』

『探偵ホウカン事件日誌』
東 直己
光文社文庫、2014/12/5、¥691(BO360)

探偵法間は相手を気持ちよくさせる天才。太鼓持ちの幇間とかけていつもホウカンと呼ばれる。彼がその特性を生かして解決していく事件をいくつか納めた短編集。

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映画『探偵はBARにいる3』

映画『探偵はBARにいる3』
楽天地シネマズ
監督:吉田照幸
出演:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木砂羽、リリーフランキー

探偵オレ(大泉)の相棒高田(松田)が、後輩原田を連れてくる。原田の彼女麗子(前田)が数日前から行方不明だという。なんとなく引き受けたところ、いきなり花岡組系列ヤクザ北条(リリー)の手下に襲われる。北条の愛人に収まっているマリ(北川)は、以前関わったことのある女だった。

出だしからして原作シリーズ第1巻を思わせるが、その後全然違う展開を見せ、多分映画オリジナルストーリー。決着のつけ方がなんとも乱暴だがそこがこのシリーズらしいとも言える。

何も考えずに北川景子の美貌とリリーフランキーの怪演を見るだけで楽しめた。

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映画『ミックス。』

映画『ミックス。』
TOHOシネマ錦糸町
監督:石川淳一
出演:新垣結衣、瑛太、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁

天才卓球少女を目指していた富田多満子は、母の死とともに卓球をやめ、普通に就職し、卓球選手の江島と付き合うが振られてしまい故郷に戻ってくる。実家が経営していた閉鎖寸前の卓球クラブでコーチをはじめた多満子は、訳ありの男萩原と成り行きでペアを組み、全日本大会を目指すことになる。

出てくる人物が皆それぞれ物語を抱えていて、笑いあり涙ありの中にとても深い趣を与えている。医者のセレブ妻に収まっている広末涼子、中華料理店をやっているが実は中国卓球の強豪だった夫婦の蒼井優、その他大物俳優がこれでもかと出演していてとても豪華な映画に仕上がっている。見終わった後、とても得した気持ちになれる作品。

セリフの正確な言葉は忘れたが、多満子が最後の試合中に思った「人間は自分一人で生きているわけではなく、誰かのために生きている」という言葉は心にしみた。

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『ふる』

『ふる』
西加奈子
河出文庫、2015/11/6、¥572(BO310)

28歳の池井戸花しすはアダルトビデオのモザイクがけの仕事をしている。趣味はICレコーダーで会話を録音すること。過去と現在を行き来しながらその時々で新田人生という人間に出会うが顔も思い出せない。

意識しなくても人間は人を支え、人に支えられている、ということを言いたい小説だということはわかるのだが、あまりストレートには伝わってこなかった。多分あえて少し回りくどい表現方法を用いたのだろうと思う。物語にあまり起伏はないが、花しすの人生を面白く読んだ。

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