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『誰がアパレルを殺すのか』

『誰がアパレルを殺すのか』
杉原 淳一 (著),‎ 染原 睦美 (著)
日経BP社、2017/5/25、¥1,620(丸善日本橋)

タイトル通り、現在のアパレル不況がどのような構造によって引き起こされたかを、川上・川中・川下に分けて解明していくノンフィクション。1970年代から1980年代のバブル時代には成功の方程式だった大量生産方式がバブル崩壊によって崩れ、指をくわえて構造改革をしなかった大手アパレル各社が倒れていく様子がよくわかった。

また、ただ不況にあえぐだけでなく、業界内や外から新規参入によって新しい芽が生まれていることもわかり、時代の変化がわかりやすく描かれている。

●米高級専門店チェーン、バーニーズ・ニューヨーク幹部のマシュー・ウールシー氏が、2015年の米国小売業大会で語った言葉は、そのままエバーレーンに当てはまる。
「ミレニアル世代にとってのラグジュアリーは、どこで作られたか、どのように作られたかに価値がある。ブランドの名前よりも質、職人技、信頼性が、はるかに大切になっている」(pp.138-139)

⭐︎消費者は賢くなっていて、騙そうとしても騙すことができなくなっているのだから、全て正直に明らかにした方が良い、という時代の変化を端的に示している。

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