« 『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 』 | トップページ | 『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』 »

『バブル:日本迷走の原点』

『バブル:日本迷走の原点』
永野 健二
新潮社、2016/11/18、¥1,836

タイトル通り、日本経済が経験したバブルを、その淵源から説き起こし、崩壊に至る道筋を精緻に振り返って行く。日本経済新聞社の記者だっただけあり、大変力強い筆致で最後までダレることなく読ませる。自分が同時代を経験したこともあり、大変面白く読んだ。

●バブルとは、グローバル化による世界システムの一体化のうねりに対して、それぞれの国や地域が固有の文化や制度、人間の価値観を維持しようとした時に生じる矛盾と乖離であり、それが生み出す物語である。(pp.7-8)

●会社の経営をギリギリのところで守るのは、運や偶然ではない。いつの時代も、現場への信頼と、組織としての規律、そして経営者の決断である。(p.150)

●日経が生み出した「財テク」という言葉は、その内容をしっかりと吟味して定着させるべき言葉だった。「営業利益」から「経常利益」が企業評価の新しい基準になることは、同時に、為替、金利、株式などの市場のリスクが、営業外の収益を通じて、経営を大きく左右する時代を迎えたということだった。(p.152)

|

« 『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 』 | トップページ | 『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/64794992

この記事へのトラックバック一覧です: 『バブル:日本迷走の原点』:

« 『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 』 | トップページ | 『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』 »