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『ぼくらの仮説が世界をつくる』

『ぼくらの仮説が世界をつくる』
佐渡島 庸平
ダイヤモンド社、2015/12/11、¥1,404(有隣堂亀戸)

作家エージェント会社「コルク」を起業した著者による経営に関する考えを述べた本。一般的な経営書とは少し違い、「仮説」を軸にどのように経営してきたかを自分の経験をもとにして書かれている。自分にはなかった考えが述べられているので大変勉強になった。

人に教えたくない良書。

●そして、2010年代は、どんな時代か。やすくなり、食だけでなくモノも飽和状態になってしまいました。[略]
 人々の物欲が減る中で、どうすると心が満たせるのか?
 ぼくは「共感」がキーワードだと考えます。「背景にあるストーリーに共感するからモノが欲しい」という時代になってきた。よってこれからは、デザイナーが様々な産業に入っていったように、作家と編集者の能力がどんどん必要になっていく、とぼくは予想するのです。(pp.84-85)

▲今までのインターネットは、戦後の東京と同じで、一から街を作っている状態でした。だから、どこに行っても特色のない、ゴチャゴチャした街しかなかった。しかし、これからはサービスごとのユーザーが棲み分けされた、渋谷や新宿や銀座のような街がインターネット上にもできてくるのです。
 ネットのサービスは、できるだけ早くユーザーを獲得したくなるものですが、山本さん [Sumallyの運営者] は敢えてオープン当初にセンスのいいユーザーだけに限定公開することで、サービスに「空気感」を生み出しました。まるで、建築の制限などを加えることで、街に空気感を生み出すような感じです。
 このように、サービスの位置付けを最初にどうブランディングしていくかによって、どのような街になるかは、ある程度、コントロール可能だと思います。(pp.96-97)

▲著者は南アフリカで育ったために塾や他の教材に惑わされず、ひたすら教科書という基本だけをやっていたことで灘高に合格できた。
 数学の勉強でも、ただ単に計算が遅くて問題を解ききれなくなっただけなのに、難しくて自分には解けないのだと思い込んで、数学を嫌いになってしまう。だから、中学、高校でも計算問題をもっとたくさんやって計算力をつけるだけで、数学の実力は全く変わります。
 英語の勉強についても、「英語ができない」という人のほとんどは、単語を覚えていないところに原因があります。
 勉強をするにしても仕事をするにしても、一番強いのは「最強の素人」です。つまり、慢心することなく、適切な不安と向上心を持って、地道に努力をし続けられる人。中途半端なプロ意識を持ってしまうのではなく、常に「素人」のチャレンジ精神で取り組む人。そして、基本をおろそかにせず、徹底できる人。(pp.136-138)

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