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『凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂』

『凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂』
桜木 紫乃
小学館文庫、2012/6/6、¥669(amazon中古)

弟を釧路湿原で亡くした松崎比呂は、17年後刑事となる。札幌から来た自動車販売会社社員の殺人事件が、戦後樺太からの引き揚げの時の事件に端を発していることが次第に明らかになり、湿原で失踪したことを証言した弟の友人が、実はその時の目撃者であることがわかる。友人は、飲食店を出店した時のスポンサーである老婦人に操られていることがわかるが、その老婦人は戦後の混乱期に本人と入れ替わった別人だった。しかし最後まで何者かわからない。

樺太からの引き揚げという戦後の混乱期と現在を交互に描き、殺人事件へと結びつけていく筆致はさすがと言えるが、今更殺人を犯さねばならなかったほどの動機になるのかというところに若干疑問を感じた。本人にとっては抜き差しならないことというのはあるのだろうと想像するしかない。

スケールの大きな話で面白く読んだが、筆者は短編の方がキレが良いように思った。

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