« 『読書のチカラ』 | トップページ | 『フランス現代思想史 - 構造主義からデリダ以後へ』 »

『いちご同盟』

『いちご同盟』
集英社文庫、1991/10/18、¥421(amazon)

中学三年の北沢良一は、同級生の野球部のエース、徹也に試合のビデオ撮影を頼まれる。それを持って、病院に持って行き、入院中の直美に出会う。良一は不治の病を患う直美に惹かれていくが、同時に自分の生きる意味にも疑問を持つ。ある日「あたしと、心中しない?」と問われ、心に究極の決断を突きつけられる。

アニメ「四月は君の嘘」の作中に出てきたので読んだ。透徹して厳しい空気感が文章に一貫し、短い小説ながら、中学生の揺れ動く心理を的確に描いている。深い余韻を残す良作。

●ドラマが始まったのに、山場の来ないうちに、チャンネルを換えられてしまう。残酷な仕打ちだと思わない?でも、私は運命を恨むわけにはいかない。運命があなたをあたしの前に連れてきたのよ。だからあたしは、この運命を、喜んで受け入れようと思うの」(p.190)

|

« 『読書のチカラ』 | トップページ | 『フランス現代思想史 - 構造主義からデリダ以後へ』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/63734291

この記事へのトラックバック一覧です: 『いちご同盟』:

« 『読書のチカラ』 | トップページ | 『フランス現代思想史 - 構造主義からデリダ以後へ』 »