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『フリーター、家を買う。』

『フリーター、家を買う。』
有川 浩
幻冬舎文庫、2012/8/2、¥700(博文堂書店)

主人公の誠治は、二流の私大を卒業して就職するが、その新人研修に辟易として3ヶ月で辞めてしまう。以来、1年以上、フリーターでぶらぶらするが、そのうちに母が重度のうつ病になり、一家は崩壊の危機を迎える。母は近所のいじめに20年耐えていたがついに心が壊れていた。一念発起した誠治は土木作業のバイトを始め、その働きを認められて正社員となる。新人採用を任され、豊川と千葉真奈美を採用した誠治は、会社の合理化なども含めて一心に働き、200万を貯め、それまで非協力的だった父の誠一に頭を下げ、共に今の家から離れた場所に中古の家を買う。誠治と千葉との恋愛の予感も見せながら明るい未来を予感させ、本書は終わる。

最初読み始めた時は、あまりの暗さに失敗したかと思ったが、次第に前向きな話になり、途中からは一気に最後まで読み通した。最後は心穏やかに読了した。有川浩は、人間の醜さも描きながら前向きな話に仕上げていくので、読んでいて心が穏やかになり、今の自分にはぴったりな作者だと思った。


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