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『間宮兄弟』

『間宮兄弟』
江國 香織
小学館文庫、2007/11/6、¥596(博文堂書店)

映画になって話題になったのを覚えていて、どのようなものか読んでみようと思って購入。

徹底的に持てない兄弟で、酒造メーカーに勤める間宮明信と学校用務員の徹信の兄弟。よく行くビデオ店のバイトの直美と、学校の教員依子を誘って食事会を開くことになる。いずれも結果としては上手くいかないが、兄弟の明るい悲哀が胸に響く。

本書で一番胸に残ったのは、明信の同僚大垣の妻沙織。大垣の不倫が原因で離婚を言い出され、意地になって拒否していたが、ふっと我に返り、自分の悲しさを自覚して離婚に応じる。何も悪いことはしていないのに、一方的に被害を被るその役回りは、間宮兄弟よりも悲惨で、救いがない。

ハッピーエンドかと思っていたが、そんな終わり方でもなく、もやもやした感じが残る一冊。

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