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『しんがり 山一證券最後の12人 』

『しんがり 山一證券最後の12人 』
清武 英利
講談社+α文庫、2015/8/21、¥972(有隣堂亀戸)

1997年に自主廃業した山一証券。破綻が決まり、会社幹部のモラルが崩壊し、会社がバラバラになりかかった時に、粛々と清算業務と社内調査を進めた部署があった。それまで場末といわれ軽んじられてきた業務監理本部に所属する社員たちだった。

山一破たんの原因となった「にぎり」取引の発端から、簿外債務の隠蔽まで、いかに社外の調査を免れてきたか、どのように破たんに向かって突き進んでしまったのか、が克明に描かれ、当時の緊迫感を覚えている自分としては、臨場感をもって読むことができた。

「しんがり」を務めた業監の話が主題ではあるが、「会社は頭から腐る」を地でいく例として、反面教師として自らを戒めながら読んだ。山一トップのいかに優柔不断で遵法意識の低かったことか、本当に信じられないほどひどいものだと思った。

大変な力作。

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