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『置かれた場所で咲きなさい』

『置かれた場所で咲きなさい』
渡辺 和子
幻冬舎、2012/4/25、¥1,28(有隣堂亀戸)

いろいろなところで目にするので買った。

ノートルダム清心学園理事長の著者による人生訓。カトリックの精神に基づいた話ではあるが、それに限らず、一般的な教訓として心の支えになる言葉が綴られている。人生に前向きになれる一冊。

⚫︎何もできなくていい。ただ笑顔でいよう。笑顔でいると、不思議と何事もうまくいく。ほほえまれた相手も、自分も心豊かになれるから。(p.63)

⚫︎ある時、学生の一人が自殺したことがありました。いのちについて一緒に考えていた人だったので、いっそう悲しく辛い思いでした。次の講義の初めに黙祷した後、粉の学生の冥福のため、「苦しいから、もうちょっと生きてみよう」を約束事にする、と皆で申し合わせました。(p。64)[略]
 今や、爽やかな香りも人工的に作り出せる世の中です。しかし、これらお金で買えるさわやかさは、私たちの毎日の生活の中にある煩わしさ、うっとうしさを払拭してくれるものではありません。
 心の爽やかさは、お金では買えないのです。それは、生きることの難しさから逃げることなく、その一つ一つをしっかりと受け止めて、「大変だから、もうちょっとがんばってみます」という心意気から生まれるのです。(p.65)

⚫︎嘆いていても何も変わりはしません。嘆いた分だけ良くなるのなら、いくらでも嘆けばいい。しかし悩みというのは、嘆いた分だけ大きくなっていくのです。
 悩みは、嫉妬に似ていると私は思っています。初めは小さかった悩みも、そこにばかり目をやっていると、どんどん雪だるまのように膨らんでいく。そして、転がりながら小さな悩みさえもくっつけて、自分ではどうしようもないほどに大きくなっていく。そうなる前に、もう一度客観的に自分自身を眺めてみることです。(p.107)

▲かつて長野県に存在したある私立の高等学校では、生徒を評価するのに、「しか」を使わず、「なら」を使ったというのです。「足し算しかできない」ではなく、「足し算ならできる」という、できる点を強調する教師の心に宿る、生徒一人一人への愛情と、そのほとばしりが、言葉となって表れ、生徒を生かしたのでした。(p.150)

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