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『“ひとり出版社”という働きかた』

『“ひとり出版社”という働きかた』
西山 雅子
河出書房新社、2015/7/24、¥1,836(amazon)

タイトル通り、主に一人で立ち上げた出版社を運営する人たちを取り上げ、苦労や喜び、出版の将来に対する考え方などをインタビューしてまとめた本。出版や本に対する愛や情熱を感じられた。

丁寧に作られたことがわかる本で、読んでよかったと思える本。また、書中、ゆめある舎の詩集「せんはうたう」はぜひ購入したいと思った。

●試行錯誤していた安永 [朋子、小さい書房] さんに、「カステラの法則」という言葉を教えてくれた編集者の友人がいた。貸すtらが好きだと言い続けていると、人からもらったりして自然と手に入る。自分の欲しいものや目指すことを口に出していれば、チャンスは向こうからやってくる、という意味だった。おかげで立ち上げから一年半後、第一作目『青のない国』の刊行に、なんとか漕ぎづけた。(p.21)

●僕の場合、転機はいつも、人に言われるがままを受け入れることで、訪れるように思います。(サウダージ・ブックス 浅野卓夫、p.139)

●もう一つ考えているのは、紙の本の次の可能性は何か、ということです。僕[浅野] は、電子メディア的なものだとは思わないんですよ。紙の本を読む時間は誰かと共有することが難しいし、他人や日常と切り離されることで、一人の時間が深くなる。孤独の深まりの中で、今個々ではないべつの時空からやってくる声と出会う場を提供する「切れて、つながる」メディアです。近年のSNSをはじめ、どこまでも「切れることのないつながり」を実現するためにある電子メディアとは、まったくコミュニケーションの役割が違う。だから、そのまま移行するとは思えないんです。(浅野、p.157)

▲「稀人舎」というひとり出版社が、ISBNの取り方から流通の仕方までブログに書いていたことを参考にした。(タバブックス 宮川真紀、p.211)

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