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『神様の御用人 (4)』

『神様の御用人 (4)』
浅葉 なつ
メディアワークス文庫、2015/6/25、¥637(フタバ書店スナモ)

御用人シリーズ第4作。これまで短編を積み重ねてきたが、本巻では初の長編となっている。本人の知らないうちに御用人見習いから御用人への昇格を掛けたものとなった本巻の御用は、紀国の国造天道根命(あめのみちねのみこと)が持つ感ざしの由来を調べること。

神武東征により降伏をよぎなくされた名草戸畔(なくさとべ)とアヤタヒコの姉妹と、その子孫である大野家の家族が時代を超えて結びつき、家族の絆を描く物語になっている。今までの話に比べると若干重めのストーリーとなっているが、新しい展開に挑戦しているという意味では成功しているのではないか。

良彦を取り巻く常連の狐黄金、大国主命、須勢理毘売(すせりびめ)夫婦、に加え、本巻では大野家の弟達哉もかつての良彦の野球仲間として登場する。そして大主神社の宮司の娘、穂乃香は、良彦を手伝いながら、次第に恋心を抱くようになる。

話が進むごとに著者の筆運びもスムーズになり、物語世界も豊かになってきたように感じる。次作が楽しみなシリーズ。

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