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『N響 第1803回 定期公演 Cプログラム』

日時:2015/02/13 19:00-21:00
題名:『第1803回 定期公演 Cプログラム』
場所:NHKホール ¥5,700
出演:パーヴォ・ヤルヴィ[指揮]
   NHK交響楽団[管弦楽]
   庄司紗矢香[violin]
曲目:シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
   ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番 ニ短調 作品47

ショスタコーヴィチの5番を生で聞いたことがなかったので、一度聞いてみたかった。庄司紗矢香のヴァイオリンも初めて生演奏を聴いたが、とても力強くて引き込まれた。ヤルヴィの5番の4楽章は、少し遅い始まりからテンポを上げていく演奏で、これも全身に音を感じることができてよかった。

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『陰陽師 酔月ノ巻』

『陰陽師 酔月ノ巻』
夢枕 獏
文春文庫、2015/1/5、¥562(L)

陰陽師シリーズ。

道長の父藤原兼家が首だけになって晴明に助けを求める「首大臣」、死に行く母が子の行く末を心配するあまり愛情が変じて子を喰い殺そうとする「夜叉婆あ」など。今作では蘆屋道満の活躍が目立つ。単なる怪しい法師だけではなく、人間的魅力も描かれている。

●「母者は、そなたらが幾つになっても、可愛ゆうて可愛ゆうてならぬのじゃ。老いて、死期が迫っても、死にとうはない。母が、子より先に死にたいなどというあれは嘘じゃ。それは、世の阿呆どもが口にする戯れ言にたれもが騙されておるのさ。親は、たれであれ、自分の子らが死ぬまで見続けていたい、可愛がってやりたい、子より長く生きて、子が死ぬまで、何かしらしてやりたいと、苦しいほどに願うておるものさ…」道満は、ふたりを見た。(pp.282-283)

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『陰陽師―天鼓ノ巻』

『陰陽師―天鼓ノ巻』
夢枕 獏
文春文庫、2012/7/10、¥514(L)

陰陽師シリーズ。

蝉丸法師が琵琶を極めるため妻を顧みず、妻が化物となって蝉丸に取り憑いている「逆髪の女」など。化物が存在する平安を描きながら、実は人間の業を露にしていく著者の手腕に脱帽する。

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『陰陽師 醍醐ノ巻』

『陰陽師 醍醐ノ巻』
夢枕 獏
文春文庫、2013/11/8、¥551(L)

『ばけもの好む中将』を読んだので、平安つながりで久しぶりに陰陽師。以前と変わらぬ雰囲気で平安の空気感にひたれる。

●[あとがき] 三十代そこそこで [『キマイラ』シリーズを] 書き始めて、今、ぼくは六十二歳になってしまいました。歳を重ねていくと、多くのものが、ひとの肉体から、去ってゆきます。
 力。
 速度。
 夢。
 そのかわりに、手に入れたものもまた、皺の数と同じほどあるわけです。(p.278)

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『ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼』

『ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼』
瀬川貴次
集英社文庫、2014/2/20、¥562(L)

ばけもの好む中将宣能の怪奇探訪に付き合わされた宗孝は、夜毎泣くと言われる石を探しにでかけた先で、赤子を拾う。成り行きで預かることになった宗孝は、宣能を父と疑い様々に探りを入れるが、姉からの詮索を逃れるために「自分の子」と偽る。そのためさらに騒動は大きくなるが、母が伊勢の斎宮とわかってからさらに話は混迷の度合いを深めていく。

タイトルの言う化け物は出ないが、平安の物語という体裁ながら非常に読み易く、面白く読んだ。

●消えたはずの夢が再びよみがえる。かつて恋した、忘れられぬ彼女がそこにいてくれたからだ。横たわったまま呆然と見上げる安親を、枕元に座した彼女 [四の姉] がおだやかなまなざしで見つめ返している。離れていた分の年月が彼女の上にも流れていった形跡はあったが、それでも、いや、昔以上に彼女は魅力的だった。
「お気づきになられましたのね」
 話しかけられてもいまだ信じられぬ心地で、呆然としたまま安親は応えた。
「夢を…見ておりました」
「まあ、それはどんな?」
「昔の夢です。伊勢に行くのはいやだと、あなたに拒まれたあの日の…」
「ずいぶんと昔の夢ですのね」
 彼女はやわらかく微笑んだ。記憶にあるよりも数段、魅力的な微笑みに安親はうっとりと見とれてしまった。これが夢の続きなら、それでもいい。もっと長く続いてほしい。(pp.229-230)

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『ばけもの好む中将―平安不思議めぐり』

『ばけもの好む中将―平安不思議めぐり』
瀬川 貴次
集英社文庫、2013/4/19、¥594(有隣堂亀戸)

化け物に興味のある中将宣能に、平凡な中流貴族宗孝が巻き込まれる、という筋立ての小説。夢枕獏の『陰陽師』に似た話かと思って読み始めたが、化け物はまったく登場せず、実はすべて人間が原因で起こる事件だった、という筋立て。ライトノベルに近い軽さなので、気軽に読めた。

話が宗孝の十二人の姉にまつわるものが多く、今後は八の姉である梨壷の更衣と、ライバルである弘徽殿の女御関係の話が増えそうな感じがする。

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『さよなら妖精』

『さよなら妖精』
米澤 穂信
創元推理文庫、2006/6/10、¥802(借)

まったくの偶然からユーゴスラヴィアから来た少女マーヤを世話することになった高校生4人。マーヤが政治家志望で、ユーゴスラヴィア解体の激動に帰国して行くまでの日常を描く。

かなり高評価の小説だが、実際読んでみると少し中途半端な気がした。氷菓シリーズを思わせる高校生4人組に、無理矢理外国人を絡ませたようなプロットで、ちょっと題材をもてあましてしまっているような小説になっている。ただ、米澤の出世作ということで原点を知るのに面白く読めた。

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