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『秋期限定栗きんとん事件 〈下〉』

『秋期限定栗きんとん事件 〈下〉』
米澤 穂信
創元推理文庫、2009/03/13、¥626(借)

瓜野君の放火事件への執着はとどまるところを知らず、新聞部を使っての犯人探しはエスカレートし、警察による補導などの危険を全く無視している。新聞部を守るために元新聞部長で親友の堂島健吾に頼まれた小鳩君は、放火事件の解決に乗り出す。小山内さんの影がちらつく中で、疑いを持ちながらも罠を仕掛ける小鳩君。一度別れたはずの小鳩君と小山内さんはふたたび相見えることになる。

犯人は意外なところに存在し、次の放火場所として新聞に書かれた場所は自己成就予言であり、犯人は瓜野君の予言に従って次の放火場所を決めていたことが明らかになる。瓜野君は完膚なきまでに叩きのめされ、瓜野君は完全に猿回しの猿だったことが明らかになるが、それはすべて小山内さんが仕組んだことだった。結局小市民として生きられないことを悟った小山内さんは、小鳩君と復縁する。

このシリーズを通してみると、二人は、小山内さんが仕掛け、小鳩君が受ける関係だとわかる。結局お似合いなんだから諦めて付き合えばいいのに、と読者をじらすところが青春小説なのだろう。

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