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『青年のための読書クラブ』

『青年のための読書クラブ』
桜庭 一樹
新潮文庫、2011/6/26、¥473(L)

東京山の手の広々とした敷地にある聖マリアナ学園は、伝統ある女学校である。そこに通う清楚な女学生から漏れた、異形の学生たちが集う魔窟、それが読書クラブであった。読書クラブは、1919年に聖マリアナが創立してから男女共学となる2020年までの100年間に、学園正史に残されない黒史を書き留めてきた。その事件の数々を描いた物語。

100年という単位といい、異なる世代が次々と物語を生んでいくところといい、『百年の孤独』を彷彿とさせる。女学園という閉ざされた世界ならではの物語は、読者を飽きさせない。大変面白く、機会があれば再読したい一冊。

●凛子は十五夜の感想を聞くと、瞬く間に論理の空中楼閣を建設し言葉の火矢や砲弾を打ち込んでは、十五夜の単純な純粋さを糾弾した。(p.150)

☆論理構築を空中楼閣という表現が面白い。

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