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『なぜ時代劇は滅びるのか』

『なぜ時代劇は滅びるのか』
春日太一
新潮新書、2014/9/16、¥778(Amazon)

日経書評欄で高評価だったので購入。

自分も昔の時代劇に比べて最近の時代劇が薄っぺらでまったく面白くないと感じていたので、どのような内容か興味があった。

1950年代の時代劇黄金期から長い凋落を経て、もはや時代劇の体をなさなくなった昨今の状況まで、悲痛なまでに的確に描き出す。著者の時代劇への愛とそれ故に深い絶望感が心の叫びとなってほとばしった一冊。

映画会社、プロデューサー、監督、裏方、俳優、と様々な人々の蓄積がいかに失われてしまったか、時代劇への愛も理解もない俳優が安直に演じるなんちゃって時代劇への憤怒など、枚挙にいとまがない。特に、岸谷五朗への辛辣な批判は他を圧倒している。

博士号を持つ著者だけに、分析が深く、的確で、説得力がある。大変良い一冊。

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