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『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』
佐々涼子
集英社、2012/11/26、¥1,620(有隣堂亀戸)

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』がよかったので、同じ著者の前作を購入。国境を越える遺体の搬送を専門に行う会社エアハースのスタッフに取材してその実態を描いたノンフィクション。

生と死を巡る話で、非常に力の入った本になっているが、『紙つなげ!』に比べまだ著者の筆力が成長途上だったためか、「私が」という著者自身の存在がかなり前面に出ていて、ノンフィクションとしては若干完成度に不足があるような気がする。しかし、国際遺体搬送というなかなか表からはわからない世界に光を当てた本作は、その欠点を補ってあまりある価値のある著作になっている。

書名のエンジェルフライトは、Angel Flightではなく、Angel Freight。

● [社長の] 木村利恵は出社すると背筋をしゃんと伸ばし神棚の前に立ち、パン、パンとふたつ大きな柏手を打つ。毎朝ここできちんと手を合わせると、気持ちが静まりリセットされるのだそうだ。ご利益はあると木村利恵は思っている。心を整えているおかげで今までエアハースではひとつも事故がないのだという。(p.36)

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