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『神社が語る 古代12氏族の正体』

『神社が語る 古代12氏族の正体』
関裕二
祥伝社新書、2014/7/10、¥907(有隣堂亀戸)

神社の成り立ちを著者の推理を交えて解き明かす。
通説と著者の見解が交互に出てくるのはいいが、どこまでが通説で、どこからが著者の見解かが見極めづらい。また、根拠のある話と単なる推理との違いもはっきりしないため、どこまで信じられる話なのかがよくわからなかった。

藤原氏の祖である藤原不比等が、百済の渡来王子で、日本の氏族を蹂躙して権力を簒奪した、という推理や、秦氏が中国の秦を逃れて新羅を通じて日本に渡来し稲荷神社を建てた、という花足は興味深かった。

読者としての対象が、古代史に興味があり、氏族や神社についてかなりの知識がある人、といった感じで、一般向けの新書としては説明が不親切に感じた。十二氏族を扱うより、たとえば藤原氏に関するところだけを深く掘り下げて一冊にしたほうがもっと面白く書けたのではないかと思った。

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