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『100年予測』

『100年予測』
ジョージ・フリードマン (著), 櫻井 祐子 (翻訳)
ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2014/6/6、¥907(丸善日本橋)

・21世紀はアメリカの時代。
・アメリカの基本戦略は、太平洋・大西洋の覇権を確立した上で、ユーラシア大陸に地域大国を生まないよう分裂を画策すること。
・ソ連が崩壊したのは、ランドパワーはシーパワーに原理的に勝利できず、アメリカによる包囲戦略に敗れたから。同様のことが21世紀の中国・ロシアにも言える。中国は孤立し弱体化する。ロシアは崩壊する。
・日本・トルコ・ポーランドが強大化し、アメリカに挑戦するが敗れる。
・21世紀後半にはメキシコがアメリカに挑戦する。

本書執筆の2009年の時点で現在起こっているクリミア・ウクライナの紛争を的確に読んでいるなど、地政学を元にして非常に確度の高い予測をしている。宇宙戦争など、現実味のない話もあるが、2020年程度まではかなり本書の通りに時代が動くのではないかと思わせる。


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『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』

『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』
原田 曜平
幻冬舎新書、2014/1/30、¥842(丸善日本橋)

最近「マイルドヤンキー」が流行語になっているので、実態を知るために購入。

地元愛・仲間・大型ミニバン、など昨今のヤンキー気質の特徴を調査し、マーケティングに活かそうという主旨の本。著者が博報堂勤務なので、消費という視点から彼らの特徴が描き出され、大変勉強になった。


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『官僚に学ぶ読書術 』

『官僚に学ぶ読書術 』
久保田 崇
マイナビ新書、2014/5/23、¥918(丸善日本橋)

「キャリア官僚はこんな本をこう読んでいる!」というキャッチに釣られて購入。タイトルとは少し趣が異なり、「このように読んでいる」という方法論ではない。むしろ、著者自身の読み方を紹介することで、パフォーマティブに読書法を見せる作りになっている。従って、本書の読み方として、著者自身の思想を読み取るのは誤りということになろう。

自己啓発本やフォトリーディングなど、読者を選ぶ内容が所々にあり、若干怪し気な部分もあるが、日本歴史の70年周期説など、少し考えさせられる部分もあるので、参考にはなった。

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『乱読のセレンディピティ』

『乱読のセレンディピティ』
外山 滋比古
扶桑社、2014/4/1、¥994(丸善日本橋)

『思考の整理学』の著者による読書法の紹介。

・ジャンルにとらわれず色々読む。
・出版後30年経過して生き残った本が古典となる。→読む価値のある本。
・分野の違う友人と三人で、持ち回り勉強会をすることで頭が活性化する。

など、著者の経験に基づいた読書法が披露され、大変参考になった。


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『続・風の帰る場所―映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか』

『続・風の帰る場所―映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか』
宮崎 駿
ロッキングオン、2013/11/30、¥1,728(受贈)

入院中の読書にと知人にもらった本。なかなか読めずようやく最近読了。

主に「ポニョ」から「風立ちぬ」まで、2008年から2013年までの宮崎へのインタビューをまとめた本。ファンタジーを描き続けた宮崎が、「風立ちぬ」でファンタジーでない映画を作った心境が浮き彫りにされている。

宮崎自身の問題意識はある程度理解できるが、それが次第にジブリ映画の観客が求めるものとズレてきているのではないか、という気がした。だから長編はもう作らない、と宣言したのかもしれないけれど。

天才の思考の一端を知ることができる貴重で面白い一冊。

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『ビジネスパーソンの誘う技術』

『ビジネスパーソンの誘う技術』
ベリッシモ・フランチェスコ
ダイヤモンド社、2014/4/18、¥¥1,404(丸善日本橋)

人生は誘うことから始まる、ということを著者の実体験から述べた本。「誘う」ことが5年後10年後に大きな差を生む、誘うことで人生を変えることができる、という主張は大変説得力があった。

●誘うこと自体に意味がある
 すべては誘うことから始まります。考えてみれば、あなたが生まれてここにいるのも、あなたの両親のどちらかが「誘った」からじゃないですか。声をかけて「一緒に暮らさないか?」と誘ったから、家族ができ、あなたが生まれたんです。[略]
 自分から一歩を踏み出すこと。これが大切です。受け身ではいけない。学校に通っているときは受け身でよかった。机に座っているだけでよかったんです。でも、社会に出て、ビジネスの世界では、自分から動かないと何もおきません。一方で、自分から動けば動くほど、どんどん結果も出て、楽しくなっていくのです。(p.37)

●期待されている「キャラクター」を演じる
 誘われる人の共通点は「キャラクターが立っている」ことです。キャラを立てるというのは存在感を出すこと。[略]
 「本当に自分はこうじゃない!」などと頑なになっていても始まりません。まわりがあなたに何を期待しているのか?それを把握して、それに応えたときに世界は変わります。(pp.79-81)

●小さくてもいいから実績をつくろう
 [略] 僕は小さい仕事であっても、必ず120%の結果を出そうと考えて全力でがんばりました。今もそれは心がけています。その100%を超えた部分のプラスアルファが次の仕事を連れてきてくれるからです。(p.140)

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『洋食や たいめいけん よもやま噺』

『洋食や たいめいけん よもやま噺』
茂出木 心護
角川ソフィア文庫、2014/2/25、¥734(丸善日本橋)

日本橋たいめいけんの初代によるエッセイ。これに二代目と三代目がそれぞれ寄せた文章を併せて収録した本。

池波正太郎の本にしばしば初代の話が出て来たが、それを初代の側から見た本として興味深く読んだ。池波もそうだったが、本書も昭和初期の風情ある町の空気を感じることができる良書。

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『経営センスの論理 』

『経営センスの論理 』
楠木 建
新潮新書、2013/4/17、¥799(L)

実業の経験がない学者の「僕の考えた経営センス」についてのエッセーといった趣。

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映画『マレフィセント』

映画『マレフィセント』
TOHOシネマズ錦糸町

出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング

「眠れる森の美女」の悪役、マレフィセントの視点から描いた映画。本作での王子の扱いのひどさを見ると、アナ雪といい本作といい、最近のディズニーは女性同士の「真実の愛」を目指す方向に変わったのではないかと思わせられる。

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『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』

『しない生活 煩悩を静める108のお稽古』
小池 龍之介
幻冬舎新書、2014/3/28、¥842(丸善日本橋)

タイトル通り、いかに心を落ち着けて生活するかについて、著者の経験をもとに語る本。著者の煩悩との苦闘がわかり面白い。

●どんな犯罪も災害も裏切りも「ありえる」もの[略]
 [親鸞は] おおまかにこんなことを言います。「自分が殺しをしないのは、この心が善だからではない。たまたま恵まれた状況を与えられているから盗みや殺しをせずに生きていられるけれど、しかるべき環境と精神状態に置かれたら、盗みも殺しもするだろう」。[略]
「自分もやりかねない」という、潜在的な可能性を知っていれば、「ありえない!」を離れて許容する優しさが生まれるのです。(pp.82-83)

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