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『ビジネスは「非言語」で動く 合理主義思考が見落としたもの 』

『ビジネスは「非言語」で動く 合理主義思考が見落としたもの 』
博報堂ブランドデザイン
アスキー・メディアワークス、2012/8/10、¥780(福家書店北砂)

論理で説明できないものが売れる時代、非言語領域をいかに有効に活用するか、について考察した本。
一言で言えば、非言語感覚を大事にしよう、ということ。

●「言語として表現されているものがすべて」だと考えてしまうと、とんでもない勘違いを起こしてしまうこともある。以前、任天堂の岩田聡社長が、『ほぼ日刊イトイ新聞』のインタビュー記事のなかで、このような主旨のことを述べていた。
「料理が多すぎると客が言ったときに、料理がまずかったのだということに思い到る料理人は少ない」
 前後の文脈がなく恐縮だが、岩田氏が言っているのは、「客は必ずしも『これが不満だった』と、自分の不満の原因を明確に意識できているわけではない」ということだ。(pp.048-049)

☆お客様の不満の原因にどこまで深く思い到ることができるか。

▲じつは成功している経営者ほど「直感」や「勘」を大切にしているのである。一見すると根拠がないように見えても、実際には非言語領域にたしかな根拠を持っている。(p.85)

▲人は元に戻れないことをもっとも恐れる。iPhoneなどのホームボタンは「戻る」機能を与えることで気持ちよさを生み出している。(p.88)

●「手は頭より賢い」。論より証拠、試してみれば、そのことはよくわかる。(p.145)

●「相手に『してほしいこと』が、全部言い切ってはいけない。言い切られてしまうと、人というものはそれに反発したくなる。だから少し不足しているくらいにしておいて、最後の一歩は相手に踏み出してもらう。自ら踏み出したことならば、きっとやってくれるだろうから」(pp.159-160)

●作家の森博嗣氏が、かつてブログのなかで次のように述べていた。
「絵が上手い人は、手に技術があるのではない。目が精確にかたちをとらえていて、手が描く線の狂いを感知できる。つまり『上手い』というのは、ほとんどの場合、『測定制度の高さ』なのである。たとえば、料理の上手い下手は、最終的にはその人の舌の精度に行き着く」(p.201)

●「自分で無意識にやっていることを、もっと意識をしなければならない」(p.202)

●頭だけで考えず、実際に手を動かして、試行錯誤しながら考えを深めていく。手は頭より賢く、手は頭と違って臆病ではない。[略] かたちにしてみることで、自分がどう感じているのかをあぶり出してみることができる。大切なのは、そこで自分の非言語感覚を信じることだ。(pp.207-208)

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