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2013年の10冊

2013年に読んだ117冊の中から選んだ、今年の10冊+α。
年間を通じて順調に冊数を伸ばし、200年の136冊に次ぐ読書量となった。

1. 『ペンギン・ハイウェイ』:森見の新境地を開く一冊。少年の切なさの余韻がいつまでも残る。
2. 『潜入ルポ 中国の女』:富豪から売春婦まで、中国の女性に取材した力作。
3. 『通貨燃ゆ』:安倍首相のスピーチライターによる権力と通貨に関する鋭い分析。
4. 『海賊とよばれた男 上・下』:出光創業者をモデルにした小説。
5. 『和僑 農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』:エリートでない在中日本人の実像を描く。
6. 『阪急電車 』:女性の怖さ・切なさ・優しさが胸を打つ。
7. 『社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則』:エステー社長の経営論。震災後ミゲルを使った消臭力CMの決断は真似ができない。
8. 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』:いかに危機に立ち向かったか。
9. 『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』:新しい製造業の未来像に夢を見た。
10.『好きなことだけして生きていけ』:本書の「祖先・両親に感謝せよ」の一言が心に残った。
11.『ビブリア古書堂の事件手帖4』:母娘の対決が佳境に入る。

2013年は、小説、ノンフィクション、経営書、自己啓発書を比較的バランスよく読み、中でも中国関係の深く分析されたノンフィクションが多く、楽しく読んだ。

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『珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る』

『珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る』
岡崎琢磨
宝島社文庫、2013/4/25、¥680(L)

『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』の続編。

タレーランの女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇を利用してやってきた。主人公でタレーランの常連客アオヤマは、美星とともに店に持ち込まれる謎を解いていく。そのうち美空は謎の男性に用があって京都に来ていることに気づく。

前作よりはミステリーらしくなっているが、文体が少し独特なので小説の世界に入るのに若干時間がかかる。とはいえ、ライトノベルとして軽い恋愛物として楽しく読んだ。

●伏見稲荷大社。日本じゅうにあまねく存在する稲荷神社の総本宮であり、初詣の時期には全国でも五指に入る数の参拝客を集める。(p.67)

☆鳥居が沢山ならんでいるので有名な稲荷神社。

▲金縛りを解除するには声を出せばいい。最初はかすれた声しか出ないが、何度か試みるうちに音をともなった声になる。その瞬間、金縛りはもう解けている。(p.269)

☆本当か嘘かわからないが一つのtipsとして。

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『ドラッカーが教える 問題解決のセオリー』

『ドラッカーが教える 問題解決のセオリー』
長田 周三、早嶋 聡史
総合法令出版、2011/5/10、¥1,365(L)

ドラッカーの著書から文章を取り上げ、実際のケーススタディーに当てはめてドラッカーの利用法を示す本。

● 集中とは、「真に意味あることは何か」「最も重要なことは何か」という観点から時間と仕事に就いて自ら意思決定する勇気のことである。(『経営者の条件』)
 「二兎を追う者は一兎をも得ず」。いろいろなものに目を奪われていたのでは、結局どの獲物にも追いつくことができません。走り出す前に十分に品定めして狙う相手を決め、いったん決めたら他には目もくれずに追い続けることで、狩りの成功率を上げるのです。(p.86)

▲ 優先順位の決定には、いくつかの重要な原則がある。すべて分析に関わるものではなく勇気に関わるものである。(『経営者の条件』)
 鉄則は、大事なことに「先に時間をあてる」こと、「先に予算を充てる」ことです。会社に撮って、人生に撮って重要なことに先に時間と予算を使うと決めること、それを「優先順位」と呼ぶのです。
 問題解決の場面で、どれかの問題を先に片付けようとするなら、その他の問題には手を付けないことも覚悟しなければなりません。(p.91)

● 間違った問題に対する正しい答えほど、実りがないだけでなく害を与えるものはない。(『マネジメント課題、責任、実践』)
 「問題」と思っていることは、単なる「現象にすぎない」と考えることです。そして、よく観察して、具体的に「何が起きているか」を整理します。(p.151)

● そもそも「何が受け入れられやすいか」「何が反対を招くから言うべきでないか」を心配することは、無益であって、時間の無駄である。(『プロフェッショナルの条件』)(p.180)

● 一般に、成果を上げる決定は苦い。(『プロフェッショナルの条件』)(p.182)

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『じわじわ稼ぐ名刺 やがて仕事につながるご縁が育つ』

『じわじわ稼ぐ名刺 やがて仕事につながるご縁が育つ』
志賀内 泰弘、岡田 政広
プレジデント社、2013/5/30、¥1,575(L)

名刺の作り方使い方。名刺は目立ちすぎてはいけないが、広告として機能するのでその点に注目して工夫すれば人間関係が広がり、商売につながる、という本。大変参考になった。

▲「感動とは、落差である」「○○なのに○○」という期待度の「落差」がクレームを招くのだ。「感動もまったく同じ心理状態を引き起こす。名刺はファーストコンタクトでもいかに相手の興味を引くかが勝負になる。「美人なのに空手チャンピオン」「空手家なのに歌手」そのインパクトで相手はノックアウトされてしまう。(pp.54-55)

●そもそも、名刺とは何のために渡すのか。それは、「自分がどこの誰で、何をしているのか」を相手に伝え、「今後も、ぜひお付き合いさせてほしい」ということをアピールしたいからだ。要するに、センスだとか見てくれに凝る前に、まずはとにかくどうしたら1枚の名刺でこちらのことをわかってもらえるか、それを追求することにつきるのである。(p.64)

●自分の「強み」を活かした「シンプル名刺」の作り方のポイント。それは、お客様を「満足」させる「得意技」を、「たった一言:でコピーにすることだ。まずは自分の「得意技」を20〜30個書き出してみることから始めてみてほしい。(p.83)

▲パーティで名刺を切らしたら、ナプキンやコースターなどに名前を書いて渡す。そして翌日に速達で「何か」小さなプレゼントと合わせて名刺を送る。「あのときのナプキンの人だ」と思い出してもらえたら十分。(pp.84-85)

●人は、物を買おうとしたとき、ほとんどの場合決まった行動をとる。知っている人から買おうとするのだ。(pp.101-102)

●ハガキ、ファックス、メール、電話と、通信手段にはそれぞれの利点、欠点がある。それをTPOに応じて使いこなすことが肝心だ。何より、大切なことは「こちらから」「頻繁に」アクセスするということだ。ビジネスで成功する人には、良き人脈がある。その良き人脈を持つ人は、みんな「マメ」である。(pp.201-202)

☆マメさの重要性。

●2軍の名刺と1軍の名刺をごちゃまぜにしてはいけない。賞味期限切れの商品と、食べごろの商品を一緒の棚にならべてはいけないのと同じ理屈である。(p.204)

●[たとえば] ハガキサイズのニュースレターがおすすめだ。近況をハガキの片面に印刷する。家族等と一緒に撮った写真をのせてもいい。イメージとしては、年賀状のような物を毎月あるいは季節に1度出すのだ。(p.206)

●「名刺の整理をしていましたら、○○でお目にかかったときに(あるいは○○さんの紹介でお目にかかったときに)ちょうだいしたお名刺が目に留まりました。何かぴーんとくるものがありまして、ついついお忙しいことを招致で電話をしてしまいました。もうずいぶん経ちましたが、そのときのあなたの笑顔が忘れられなくて」
「ぴーんと来て」とか、「笑顔が忘れられない」などと言われて、嫌な気分になる人などいない。まずは、話を聴いてくれるはずだ。後は、その際の空気で、アポをとれるのなら早いうちに会うところまでもっていく。(p.211)

●1センチだけ、背伸びをする。無理して背伸びをすると、つま先がブルブルと震える。しかし、不思議なことに、背伸びをしているうちに足の筋肉が鍛えられて、震えなくなるのだと言う。しばらくして、また1センチだけ背伸びをする。またブルブル震える。その繰り返しのうち、知らぬ間に新潮が伸びてきたというのだ。もちろん、ここで言う新潮とは、背丈のことではなく、仕事のスキルや人格のことをさすのはいうまでもない。(p.224)

☆自分を立派に見せる名刺を作り、それに追いつくような自分になる努力をする。


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『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』

『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』
夏井睦
光文社新書、2013/10/20、¥924(有隣堂亀戸)

等質制限ダイエットの本だと思って購入したら、壮大な炭水化物の歴史物語に連れ込まれ、いつのまにか古代メソポタミアの大地に立たされていた、という気分になった本。

もともと穀物を発見する前の人類は狩猟生活でそれほど労働が必要でなかったが、穀物を栽培するようになったために定住生活と過酷な労働を強いられるようになった、というのが著者の主張。穀物によって人類が豊かになったのではなく、むしろ労働に縛られるようになった、という逆説を展開する。

本書の主張に沿って、狩猟時代の生活にたとえば戻ったとして、では寿命もその頃のように短くなるリスクはないのか、また、等質制限で著者の体調が改善したことはわかったが、ではそれを一般化できるのか、など検証が不足している感が否めない。科学的な説得力としては今ひとつ疑問が残るが、さらさらと楽しく読んだ。

●1万年前の肥沃な三日月地帯の山地はドングリの森で覆われていたが、人々はわずか3週間で数年分のドングリを収穫でき、ドングリを収穫するのに要する労働力は、コムギやオオムギを収穫するのに要する労働力の10分の1以下だった(ウィリアム・ブライアント・ローガン『ドングリと文明』日経BP社)(p.323)

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『すごい売り方』

『すごい売り方』
木村 和男
ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013/9/22、¥1,470(ABC丸ビル)

黄色の表紙に目がとまり購入。百貨店の企画・販売コンサルティングをしている著者が売り方のノウハウを伝授する。

小売業について書いてあるので直接利用できるわけではないが、「モノに物語を」「動きをつけて売る」などの考え方は大変参考になった。

●勝負はKKDH。答えはカン・経験・度胸とハッタリ。[略] お客様はあなたの自信あふれるヒトコト、「これに間違いありません!」というプロのコトバを求めているのです。(pp.12-13)

●「イケてる[顔]」というのは、同時に「魅力的である」ということでもあります。これは、技術に裏付けられた「誇り」と「自信」が体に表れているということ。そうした生き様が、いい意味で顔に表れているということです。[略] どんなときでもどんなお客様が相手でも、「媚びない」「逃げない」対応ができるかどうかは、あなたの「自信」にかかっています。この自信があなたにとっても「魅力」です。魅力をコトバにするのは難しいですが、要は「あなたから買いたい」という迫力をあなた自身がもつことです。(pp.21-22)

▲人がワクワクするとき。それは「空気が動いている」ときです。ディズニーランドも人気のお店もそうですが、場の空気が動いていると思いませんか?特に買い物をするとき、人はにぎやかなところ、活気のある元気なところに行きたい、気持ちが高揚していくお祭り感の中で買いたい、と思うものです。人も動物ですから、動いているものには目がいくものです。だからまずはこの「空気を動かす」作戦をたてましょう。
 例:立ったり座ったりする。個性的なヘア、服を着る。インカムをつける(演出として)。いつもと違うタイやチーフをする。お客様の言葉にうなずきながらメモをとる。
 空気は目には見えませんが確実に「感じる」ものです。優秀な人はこの「空気を読む」のがとても上手。少しでも「空気が落ちてるな、止まってるな」と思ったら、お客様がいなくてもスタッフ全員で空気を動かすことが大事です。(pp.149-150)

▲「プロップ」(小物)をうまく使って商品を売る。たとえば、低価格のスーツは、そのままでは安物にしか見えないが、そこにすばらしい10万円の椅子をおくことで、「この店はいい物をセレクトする目を持っている。ならば商品もいいものであるに違いない」という印象を与えられる。
 商品の差別化が難しいからこそ、「商品」を売っているうちはモノは売れない。売らないモノにこそ、実は真実があるのです。(pp.154-155)

●売れるウィンドーというのは「モノ」ではなく「物語」の入ったウィンドーなのです。(p.160)

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『百年の孤独』

『百年の孤独』
ガブリエル ガルシア=マルケス
新潮社、2006/12/20、¥2,940(L)

ブエンディア一族がマコンド村を開拓し、栄え、滅びる物語。一族の母であるウルスラは赤蟻に呑み込まれそうになるマコンドを必死に守るが、その死後、急速に衰え、ジプシーのメルキアデスの予言の通りに滅びる。

アルカディオとアウレリャノという名が次々に表れ、誰が誰だかわかりづらい。同じ名前の人物は世代が変わっても同じ性格を受けつぐというルールがあるらしい。一息に読んだが、読了後結局何の話だったのかよくわからない不思議な本。

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