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『ズルい奴ほど成功する!』

『ズルい奴ほど成功する!』
内藤 誼人
宝島社、2009/7/15、¥1,260

「もう、いい人では生き残れない!」をキャッチフレーズに、マキャベリを下敷きにしていかにうまく世の中を立ち回るかについて論じた本。自分でやるつもりはなくても、本書のようにやられる可能性を考えて知っておくのはよいかと思い購入。

王道ではないので、すべて使えるわけではないが、いろいろ参考になるところもあり、楽しく読んだ。

●反省も後悔もいらない。初心だって忘れて構わない。いっそ過去のこと等、なにも考えないほうがいいくらいだ。なぜなら、人間は過去のことを考えるほど、自己評価が低くなってしまうからである。(p.38)

●感情を揺さぶって思考を停止させろ。大きく感情を揺さぶられた時、人は一種の思考停止状態に陥って、物事を無批判に受け入れてしまうと分析している。(p.58)

☆褒めた直後に怒るなど、アメとムチを同時に使って相手をショック状態にする。日常的に使うものではない。

▲ちょっとだけでも相手に触れる。接触によって親近感がわく。(p.60)

☆挨拶のときの握手など。

▲「ウソも100回言えば真実になる」。同じ話をなんども聞かされると真実味を帯びてくるのは真理学的に見て正しい。(p.66)

▲スーツ、服装で人間性を判断される。ショップ店員にイメージを伝えて希望に見合ったスーツやネクタイをコーディネートしてもらえ。(p.96)

☆「どっしり落ち着いて見えるようなスーツを」など。

▲人間は「どんな話題を選ぶか」によって、そのまま人物評が決まってしまう。数式や科学の話をすれば、論理的な人に見える。スポーツやアウトドアの話なら明るくて健康的なひとに見える。歴史や文学なら思慮深い人に見える。ゲームやアニメの話だとオタクっぽく、野暮ったく見える。自分の印象の操作は案外簡単である。(p.87)

▲嫌なことは他人にやらせ、自分は好きなこと、得意なことに集中しろ。問題が発生したら自分で解決せず、ネットワークを使ってできる人に解決してもらえ。勉強等にも言えるが、自分の苦手分野を克服しようとするのは大いなるムダである。(p.100-102)

●われわれは「第三者から偶然聞いた話」にはとてつもない信憑性を感じて信じ込んでしまうのだ。これを心理学では「漏れ聞き効果」という。[略] 「漏れ聞き効果」は、人を褒めるときのも多いに活用できる。(p.108)

☆逆も真。

●ざわついた人ごみの中でも自分の名前を呼ばれると、すぐに気がつく物である。そのため、相手の名前を声に出して読んであげることは、こちらに注意を向けさせる最善の策なのである。(jp.118)

●さらなる人たらしになりたければ、交渉相手の奥さんの名前、子供の名前、さらには犬や猫の名前まで、すべて暗記しておくべきである。(p.120)

●部下に撮って、もっとも恐ろしい上司とは「普段は優しいけど、怒らせると怖い」という人物なのである。[略] やる気のない人間は叱り飛ばし、やる気のある人間は優しく見守るのがいちばんなのである。(p.149)

▲一人をしかれば全員を動かせるようになる。ご褒美(報酬)を与えられた行動は増える。罰を与えられた行動は減る。(p.154)

●心理学の世界には「拡張自我」という言葉がある。自我とは、要するに自分自身のこと。そして我々人間は、「自分の居場所・持ち物までが"自分"」なのだと考える。
 ブランド物の高級腕時計をはめていれば、その腕時計まで含めて"自分"だし、大きなベンツに乗っていれば、そのベンツまで含めて"自分"となる。
 人間は、こうやって自我を拡張しながら考えるものなのだ。もちろん、やすっぽい服装をしていれば、それを含めて"自分"になってしまう。(p.163)
●ファッションに気を使うのは、女の子にモテルためでだけではない。自分自身を大きく育てるため、ファッションに気を使うのだ。あなたも試しにちょっと高級な腕時計の一つでも買ってみるといいだろう。[略] いい靴やいい時計を毎日使っていると自信に満ちあふれてくるはずである。(p.165)

●音とは人間に撮って恐怖の源泉なのだ。(p.172)

☆大きな音を立てて場の空気を支配する。

●あるセラピストは、鬱病の患者さんに対して、「次回からはまったく新しい服を買ってから着て来てください」とお願いしているのだそうだ。もちろん、これは治療の一環で、実際にうつ症状が改善される効果が上がっているのだと言う。[略] 「新しい服を買う」という行為は「新しい自分を手に入れる」ことへとつながっていくものだ。(pp.178-179)

☆拡張自我の応用。

●「人は慎重であるよりは、むしろ果断に進むほうが良い。なぜなら、運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」(『新訳君主論』/マキアヴェリ・池田廉訳/中央公論新社)(p.187)

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