« 『趣味力』 | トップページ | 『心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』 »

『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』

『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』
鳥塚亮
講談社、2011/5/9、¥1,470(L)

経営再建関係のことを調べていて本書が出ていたので、図書館で借りた。

万年赤字で廃線が現実味を帯びるなか、社長公募の広告を見て応募したブリティッシュエア勤務だった著者。根っからの鉄オタということもあり、ムーミン鉄道や訓練費用自己負担運転士など色々なアイデアを出して経営再建に取り組んでいる。

いすみ鉄道の路線地域において、交通手段としての鉄道はすでに成り立たないという現実認識の上に立って、観光鉄道・ブランディング化を目指すというのは正しい選択だと思った。が、言うは易く行うは難しで、それを実行している著者には頭が下がる。

本書は、一般読者に向けて書かれたものであるのと同等にまたはそれ以上に、いすみ鉄道関係者、地域住民、政治家などに当てて書かれている。明らかに、地域の廃線論者を念頭に書かれた記述が多数見られるためだ。それらの存続反対派を抑えるためにも、路線の黒字化を願ってやまない。

●奇抜でも、モノマネでも、例外でも、いいと思ったものはどんどんやってみなければ道は拓けない。「いすみ鉄道」の再生には、そんな考え方も必要だと、僕は思うのです。
 全国各地の運転士さんと接してみて、あらためて実感したことがあります。それは、彼らはおしなべてプロ中のプロであるということ。深酒せず、睡眠も十分にとり、常に己を律して運行にのぞんでいる。パイロットもそうですが、多くの乗客の安全を預かる彼らは、何十年もそうやって列車を運転してきました。たとえ乗客が少ない、いつ廃止されてもおかしくないようなローカル線でも、それが変わることはない。(p.177)

|

« 『趣味力』 | トップページ | 『心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/58212340

この記事へのトラックバック一覧です: 『いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』:

« 『趣味力』 | トップページ | 『心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」』 »