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『生き方―人間として一番大切なこと』

『生き方―人間として一番大切なこと』
稲盛和夫
サンマーク出版、2004/08/10、¥1,785(丸善日本橋)

書店で「100万部突破」の帯に釣られて購入。信念と努力の経営者。とうてい真似はできないが、少しは真似ができるとよいと思う。

●人生をよりよく生き、幸福という果実を得るには、どうすればよいか。そのことを私は一つの方程式で表現しています。それは、次のようなものです。
 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
 つまり、人生や仕事の結果は、これら三つの要素の"かけ算"によって得られる物ものであり、けっして
"足し算"ではないのです。(pp.24-25)

●人生はその人の考えた所産であるというのは、多くの成功哲学の柱となっている考え方ですが、私もまた、自らの人生経験から、「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」ということを、信念として強く抱いています。つまり実現の射程内に呼び寄せられるのは自分の心が求めたものだけであり、まず思わなければ、かなうはずのこともかなわない。(p.39)

●おもしろいことに、事前に明確に見ることのできたものは、最終的には必ず手の切れるような完成形として実現できるものです。反対に、事前にうまくイメージできないものは、でき上がっても「手の切れる」ものにはならない。これも私が人生の様々な局面で経験、体得してきた事実なのです。(p.48)

●もうダメだ、無理だというのは、通過地点に過ぎない。すべての力を尽くして限界まで粘れば、絶対に成功するのだ。(p.62)

●私があまり才子を買わないのは、才子というのは往々にして、今日をおろそかにする傾向があるからです。才子はその才知ゆえになまじ先が見えるから、つい、今日一日をじっくり生きる亀の歩みを厭い
、脱兎のごとく最短距離を行こうとする。しかし、功を焦るあまり、思わぬところで足をとられることも、また少なくありません。(p.66)

●いったい、どうしたらいいのだろう。私は悩みました。そしてその末に行き着いたのは、「原理原則」ということでした。すなわち「人間として何が正しいのか」というきわめてシンプルなポイントに判断基準を置き、それに従って、正しいことを正しいままに貫いていこうと考えたのです。(p.84)

●ガリ勉とは見たい映画やテレビも見ず、安易な方向へ流れようとする自分に打ちあkって、困難に正面から取り組んでいる人のことです。社会で成功を収めた人も同様で、遊びたい気持ちを抑えて、仕事に励んだ結果であるに違いありません。一方、そのような人たちを小バカにする人間は結局、自分の「逃げ」や怠惰を棚に上げ、人が真正面から取り組んだことを、斜めから見ているに過ぎない。(p.111)

▲六つの精進
 1) だれにも負けない努力をする
 2) 謙虚にして驕らず
 3) 反省ある日々を送る
 4) 生きていることに感謝する
 5) 善行、利他行を積む
 6) 感性的な悩みをしない(p.138)

●たとえば人と議論するにしても、なんとかやり込めてやろう、悪いのは相手のほうだから、その非を認めさせてやろうと思ってやるのと、相手も困っているだろうから、いい解決策をいっしょに考えようと思ってやるのとでは、同じ問題を扱っても結論は異なってきます。相手に対する「思いやり」のあるなしがその差を生むのです。(p.191)

●因果応報の法則というものが見えづらく、それゆえに容易に信じることができないのは、物事を短いスパンでしかとらえていないからです。ある思いや行いが結果として表れてくるには、やはりそれ相応の時間がかかり、二年や三年といった短い単位では結果は出にくいものなのです。しかし、それも二十年、三十年といった長い単位で見れば、きちんと因果の帳尻は合っているものです。[略]
 長い目で見れば、誠実で善行を惜しまない人物がいつまでも不遇にとどまることはないし、怠けていい加減な生き方をしている人がずっと栄えていることもありません。[略]
 それは怖いくらいにそうなっていて、原因と結果がピシッと等号で結ばれていることがよくわかります。短期的にはともかく、長期的にはかならず善因は善果に通じ、悪因は悪果を呼んで、因果のつじつまはしっかりと合うようにできているのです。(pp.115-116)


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