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『日本が好きすぎる中国人女子』

『日本が好きすぎる中国人女子』
櫻井 孝昌
PHP新書、2013/7/30、¥798(八重洲BC)

日中関係が悪化する中、女子大生を中心とする中国女子が日本アニメやコスプレにはまっている様子を描く。政治的な部分だけでなく文化的な面で中国の女子が日本に向けるまなざしに光を当ててはどうか、という著者の主張。

中国本土、香港など中華圏で日本語を話す中国人によるイベントが数多く開催されている。著者はそこへ行ってほとんど日本人がいないイベントに驚きつつ、なぜ日本人はもっと彼らにアプローチしないのか、このチャンスを生かさなければ日本アニメは中国に追い越されるのではないか、と疑問を呈する。

日本文化が受け入れられているというのはうれしいことだが、著者が見ているのは「中国が見せたい中国の姿」なので、すべてを真に受けることはできない。が、現代中国のレポートの一つとして面白く読んだ。

●中国の大学で日本語を学ぶのは女子ばかり(p.29)

●アニソン、アイドル、ビジュアル系が、いまや世界で愛されている日本音楽の代表というのが個人的体感である。三者に共通しているのは、日本にしかない音楽ジャンルと世界が思っていることだ。(p.43)

●中国にはアニメーションを学ぶ四年制大学がたくさん存在する。これは日本との大きな違いだ。アニメーション産業の育成を国策として進めている中国政府の方針が反映されていると言えるだろう。(p.45)

●「日本は日本にしかないものをつくる国だ」
 日本を票あkする世界の声の中で、これがもっとも多い意見である。だから、アニメという和製英語は日本の商業アニメーションをさす言葉として世界に定着し、マンガもコミックとは別のメディアとして日本語のまま海外でも使われる。(p.59)

●「真相只有一个」(真実はいつもひとつ!)(p.106)
☆コナンの決め台詞。

●私の中国での文化外交活動で、いつも私の横にいてくれると行ってよい名曲がある。故テレサ・テンの大ヒット曲「時の流れに身を任せ」だ。[略] この歌がいかに瞬時に国境の壁を崩すかを、目の当たりにしつづけてきたからだ。(p.196)

●中国の人たちがよくいう言葉にこんなものがある。「二度会うと親友、三度会うと旧友」(p.205)

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