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『やっぱり見た目が9割』

『やっぱり見た目が9割』
竹内一郎
新潮新書、2013/7/20、¥735(八重洲BC)

『人は見た目が9割』の続編。野生の勘はいつも必要で、言葉に頼らない非言語情報が重要であると主張する.第一印象がいかに重要か、言葉がいかに無力か、少なくとも外見に気を配って悪いことはない。

●[ディズニーとは違い] 手塚氏は大胆なコストカットを図り、リミテッド・アニメスタイルを押し進めた。具体的にはストップ・モーションを多用し、三十分アニメを、千数百枚のセル画で済ます、という方法である。テレビでアニメを見てみればわかるが、日本アニメの登場人物たちは実はあまり動いていない。これは手塚氏以来の伝統である。賛否はあるものの、この方法があったからこそ破格に安くアニメを制作でき、『鉄腕アトム』等が毎週放送できたのである。[略] 動かないという欠点を、手塚氏は感情表現だけでカバーしたわけではない。さらに「物語の面白さ」で補おうとした。[略] ジャパニメーションで暑かった題材には、他にも近未来物や無国籍風のファンタジーが多かった。登場人物たちの名前もカタカナで特殊なスーツを着ていることが多いことも会って、ハリウッド映画風の説明的な身振り手振りに違和感もなかった。そのため、どの国の言葉で吹き替えてテレビ放映しても違和感がない、というのも強みになった。「ローコンテクスト化」に成功した、という言い方をしてもよいだろう。(pp.83-84)

●手塚氏を尊敬する一人ではあるが、ちば氏自身は独立独歩のタイプである。先輩漫画家の影響を受けていない、という彼の出自が独自の方法を編み出したのである。[略] 実は、ちば氏を源流とする「ハイコンテクスト派」の漫画家たちには、二つの大きな特徴がある。一つは、国内でコミックが売れる。二つ目はファンに長く愛され続ける。(p.87)

☆日本の漫画にはハイコンテクストとローコンテクストの二種類があることの説明。

●日本語は、漢字仮名まじり文を使う。[略] 現代の日本人にとっては、漢字が多すぎても仮名が多すぎても、読みづらい文章に見える。漢字(絵)と仮名(文字)の配合を、「勘どころ」で決めて文章を書いているのである。「さじ加減」という感覚を誰に教わることなく身に付けている。[略] 「絵と文字を組み合わせて、受け手にセンスを感じさせる」という感覚は日本人特有のものではなかろうか。[略] その特殊性が漫画を作る上でおおいに役立っている、というのだ。(pp.89-91)

☆同じアニメを作っても、日本人と外国人でキレの良さがまったく違うことの理由を考察。

●本人が意識している場合もあれば、無意識の場合もあるとは思うが、スターや一流選手の場合、姿、声、動き等々、いくつものポイントが「異形」であることが多いのである。
 このように考えていくと、その人が発する「非言語情報」の総合力が一定の値を超えている時、「受けてはオーラを感じている」と考えてよい。(p.100)

☆スターの洗練された仕草、いつも腹から力を入れて出している声、など一般人と違うポイントが多ければ多いほどオーラが出る、という主張。

●人は着ている服にだんだん染まっていく。そういう面は確かにある。もちろん、吹くだけが「人となり」をすべて決めることはないが。[略]
 制服にはそれ自体にステイタスがある。だから、異性から見ても、魅力が上がるのはうなずける。しかし、服だけでそう見えるわけではない。服を変えると着る側の心構えも自ずと変わってくるのである。(pp.117-118)

☆服装には気をつけること。相手の評価がまったく変わる。

●私たちは、直感的に姿勢がよい人に好感を持ち易い。その根本の理由が何であれ、姿勢を良くして損はない。(p.136)

☆姿勢は口ほどに物をいう。

●同じ話でも、表情があるのと表情がないのとでは、伝わり方に雲泥の開きがあることがわかる。(p.152)

☆話し手も、聞き手も、表情があるとコミュニケーションがうまくいく。授業など人の話を聞くときは、うなづきながら聞くと話し手は話しやすくなる。

●面接は一瞬で決まる:就活本の中で評価の高い杉村太郎著『絶対内定2014』に、こんな一節がある。
「ウソみたいな話だけど、業界によらず、人事採用担当の友人たちが皆、口を揃えていうことがある。『こいつはいいなと思う学生は黙っていても浮き上がって見える』『面接室に入った瞬間の第一印象が、そのまま結果に結びつくことが多い』」
 杉村氏は、彼の考えたメソッドで就職準備をした学生は「必然的に自分に自信を持っているから、目の輝き、姿勢、雰囲気、態度が違うのである」と言っている。合否のポイントは非言語情報であるとおいう。(pp.204-205)

☆何事も話す前に勝負はついている。

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