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『川淵三郎 虹を掴む』

『川淵三郎 虹を掴む 』
川淵三郎
講談社、2006/5/30、¥1942(L)

Jリーグの生みの親である著者の回顧録。早稲田大学卒業後古河電工に就職していたが、子会社への出向を命じられたことで日本サッカーリーグに関わるようになった。しかしアマチュアの限界を感じてプロ化への模索を始め、様々な抵抗にあいながらついにJリーグを発足させた。

ジーコ監督までの時代を書いているので少し古いが、Jリーグの成り立ちを知るには良い本。また、川淵氏が「独裁者」と言われてナベツネ氏とマスコミ上でやりあった話など、興味深く読んだ。

●しかし、ボランティアならではの弊害もある。特に経営・運営能力の面で弊害が出始めると、なかなか直すのは難しい。その集団は単なる好き者、同好の士の集まりとなり、外からの意見には耳を貸さず、負けても傷を舐め合って終わる。ボランティアの体系はそのまま無責任の体系へと転落する危険性を常にはらんでいる。(p.26)

☆サッカーに限らずどこでも起こりうる。

●750人の恵まれない子供たちを1000ドルのチャリティーで招待する。これは毎回スーパーボールでやるらしいのだが、募集すると、あっという間に埋まるという。正規175ドルのチケットを1000ドルで買い、それを恵まれない子供たちにプレゼントし、差額はチャリティーに回る。このチケットを買う人は「ありがとう」といいながら寄付すると聞いて、びっくりした。日本で寄付というと、どこか恩着せがましい感じで照れたりするし、寄付してやったという感情を持つ人もいる。それが「寄付させてもらってありがとうございます」という感覚でチャリティーが行われている。そういう経験があったから、Jリーグでも「寄付させてもらってありがとう」と言えるような状態に早くなりたいと思っていた。(pp.43-44)

☆寄付の心構え。


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