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『運をつかむ技術』

『運をつかむ技術』
澤田秀雄
小学館、2012/9/25、¥1,470(丸善日本橋)

HISの創業者でハウステンボスを再建した著者による経営論。タイトル通り「運」を大切にしており、純粋に理論的に考えて経営している訳ではない、ということがわかる。

●みんながハッピーでなければ、ビジネスは成り立たない。従業員だけハッピーでも、お客様だけハッピーでも、会社がつぶれては仕方がない。逆に、会社だけが儲けても必ずしっぺ返しを食う。お客様も、従業員も、取引先も、会社や株主も、そして地域も良くなっていくバランスを探ること。それこそが持続可能な企業の姿だ。(p.105)

☆持続可能性。

●失敗するのは悪いことではない。むしろ、後から振り返れば、以前に失敗したからこそ、そこで得られた経験を活かして大きな成功を収められたという構造になっていることが大半なのだ。(p.111)
 言い方を変えれば、事業をしている以上失敗することがごく普通で、当たり前で、日常茶飯事なのだ。(p.112)
 失敗を乗り越えられる人、失敗から新たなヒントを見いだせる人は、決して元気を失わない。元気が最大の財産であることを知っているからだ。(p.114)
 元気でいることには、それだけで価値がある。仕事でも遊びでも、やはり元気のいい人と向き合うと気分がいい。理由もなく、気分が明るくなってくる。[略] すると、乗り越えられないと思った壁を突破できるようになる。これが、シンプルだが、失敗を成功に変える方法なのだ。(p.115)

☆失敗しても元気でいること。

●私は「得意淡然、失意泰然」という言葉が好きだ。中国の陽明学の教えで、安岡正篤先生が好んでいた六然のうちの2つなのだが、物事がうまくいっているときにはあっさりと、反対にうまくいかないときにはゆったりと構えよ、ということである。(p.116)

☆参考になる。

●ひとつのことを極める:個人でも企業でも、自分が本来持っている特質や特性、そして夢にしたがって、何か1点だけを選択し、集中して、本気でそれに取り組むべき。これが、私が失敗から得た大切な教訓だった。(p.118)

☆一点集中。

●失敗をしても、むしろ失敗をするほど、だんだん成功には近づいていくことになる。このことが信じられれば、チャレンジし続けることができるようになるはずだ。(p.125)

☆失敗は成功の母。

●目標はシンプルに:夢や目標をシンプルにすると、少なくともほとんどの人が理解できるようになる。実現や達成にはいろいろ問題はあると思われても、少なくともゴール地点を頭に描いてもらうことはできるはずだ。そこまでできれば、各人が間を埋めていく作業は比較的わかりやすい。(p.131)

☆物事はシンプルに。

●…が運んでくる運(天運)と同時に自分が運ぶ運が存在していて、そちらのほうが影響が大きいという事実を認識することが大切なのではないかと思う。言い換えれば、運はコントロール可能でもあるのだ。(p.139)
▲自分が発している暗くて元気がない雰囲気、自分が運んできた運が災いして、本来もたらしてくれたはずの良い運や人物を遠ざけてしまう。同時に、少しくらいいいやと考えて、悪いことに手を染めると、もっと悪いことをしている連中が近づいてくる。逆に、少しでもいいことをしていると、やがていい人ばかりと付き合うようになる。明るく頑張っていると、もっとすごい人が手を差し伸べてくれたり、チャンスを与えてくれたりする。(p.141)
●苦しいこと、どうしようもないことはある。でも、そこで人生が終わる訳でないのなら、「自分は運が悪い」とは思わない方がいいのだ。思ったら最後、本当に終わってしまう。つかめる幸運も逃げていってしまう。(p.156)

☆運の引き寄せ方。

▲ネガティブな人に近づくな:
 言霊という言葉がある。言葉には魂が宿っているのだが、これはネガティブなものにも当てはまる。悪い言霊は強い毒気を持っていて、自分だけでなく周囲の人の運気も落とす。まず、ネガティブなことばかり口にする人には近づかないことが大切だ。(p.158)
●同じように、自分がネガティブな言葉を口にしそうになったら、とりあえず我慢して、ぐっと飲み込んでほしい。これは慣れればできるようになる。(p.158)
●気を高めるには、とにかくポジティブな発信を心がけることだ。元気のない人がいたとする。心配して声をかけるとき、「元気ないですね」と声を掛けるよりも、嘘でもいいから「元気そうじゃない?」とポジティブな言葉をかけるようにする。逆に、人から「元気ないね」と言われたら、「そんなことありません、元気ですよ!」と、嘘でもいいから答える。(p.159)
●もっとも手っ取り早く気を高め、運を上げるには、良い気の出ている、あるいは運のいい人や会社とつきあうことだ。(p.159)
●全体としてバランスが大切なのと同様に、仕事をする際の組織にもバランスが重要だ。ある集団のなかに運の強い人と運の弱い人がいたら、基本的にはより人数の多い方に全体の運が引かれていく。(p.166)

☆運の引き寄せ方。

●[本当にどうしようもないときは]じたばたせず、丈夫な建物の中でひたすら時が過ぎるのを待つ。なぜなら、陰と陽にはバランスが働くから、陰の極地である状況が長続きするはずはない。台風はやがて去る。それがわかっているのなら、いまが悪いサイクルの最も下にいることが想像できるはずだ。逆らわず、無理をせずに身を潜めて、雨がやみ、陽がさす日が来るまで体力を温存することを優先する。(p.168)

●私たちは自分に縛られている。同じタイプ、同じ性格の人間とつきあっていると、お互いを素直に認め合うだけだから、新しい視点や考え方を吸収することが少ない。ラクで楽しいのだが、保守的、自己弁護的になりがちだ。違うタイプの人間と意識して関係を深めると、まず世の中は自分のような人間だけで構成されている訳ではないという当たり前の事実が、深く理解できるようになる。(p.201)

●私の場合は、基本スタンスを「チャレンジ5:守り5」に置く。景気や、自社の状況が通常の状態であれば、半々でいいと思う。チャレンジ6〜7に対して守りを3〜4におくのは、景気も、自社の状態もあまり思わしくないときだ。これを逆に考える人が多い。(p.209)

☆良くないときほどチャレンジを多く。

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