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『春秋名臣列伝』

『春秋名臣列伝』
宮城谷昌光
文春文庫、2008/3/7、¥610(BO¥350)

中国春秋時代の名臣20人について宮城谷が書いた本。

●漢の時代に成立した『淮南子』という書物の中に、
 陰徳有る者は、必ず陽報あり。隠行(いんこう)有る者は、昭名(しょうめい)有り。
 という文があり、これが [楚の] 孫叔敖(そんしゅくごう)の逸話とむすびついて、広く深く人々の心をとらえ、成語として不滅になった。(p.179)

☆人に知られない善行をおこなった者に、天はそれに報いて福をさずけるという成語。

●組織が老朽化するのは歴史的事実である。(p.235)
 王朝もその例に漏れず、500年以上王朝が存続したのは古代にしかなく、そのひとつは商であるが、それは人が政治を行うというより神がおこなうという形態で、いわば神政王朝であり、商王朝より長くつづいた周王朝も政治に宗教的要素をもっていた。その宗教的要素を排除すると、王朝という組織はずいぶんもろくなった。(p.235)

☆では日本はどういう位置づけになるか。

●儒教が決定的に欠如しているのは、民の目、であり、儒教はつねに指導者の意識を保持し、いわば貴族の哲理である。支配する側に立ち続け、支配される側にたたない哲学である。それゆえ公共事業の有益とか社会福祉の意義などは大衆にかかわりあることで、儒教には、大衆の力はまったく措定されていない。(p.297)

☆晏子が孔子を嫌った理由。

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