« 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』 | トップページ | 映画『モネ・ゲーム』 »

『いつやるか? 今でしょ!』

『いつやるか? 今でしょ!』
林修
宝島社、2012/3/10、¥1,260(くまざわ錦糸町)

流行りなので買ってみた。

予備校講師は人気商売なので、大変な工夫をしているとは思うが、どんな心構えでいるのかなど興味深い内容。旬の人の書いたものは一応目を通すべきだな、と思った。

●「プロ」である我々が「わかりやすい授業」をするのはあまりにも当然のことであり、それは前提にすぎません。にもかかわらず、それが目的になっていた自分を恥じました。
 予備校の授業時間よりもずっと長い受験生の日常時間に、彼らが「行進」すなわち勉強をしようという思いをかき立てることこそが、我々の真の仕事だとようやく気づいたのです。(p.3)

●表情力をアップするためのポイントとは、具体的には次の二つです。
 1. 人間は、自分の顔をわかっていても、細かい表情までは絶対にわからない。したがって、記録手段を利用して、定期的に確認すべきである。
 2. 表情にはどうしても内面が表れる。したがって、内面の活性化が表情力アップの最大のカギを握っている。(p.36)

●僕の場合、自分の出演したテレビ、あるいは自分の映像授業を見ていて、舌をペコちゃんのように出す悪い癖を見いだすことができました。それだけでなく、間のよしあしや話し方の癖などいろいろな欠点もよくわかって、改善に努めました。確かに自分のビデオを見るのは照れくさいし、人から見たら「ナル〜」と言われかねない行為です。でも、自分の対外的な魅力アップには不可欠な行為でもあるのです。[略]
 人が見ている自分こそが本当の自分であるーそういう自分を確認する技術が開発されたのですから、上手に活用しようではありませんか。(p.38)

●自らの表情力のアップを意識し、さらには実践に努めるようになったあとで、さらに認識すべき事実があります。それは、「人には利き手同様に『利き顔』がある」ということです。(p.41)

▲第一印象力を高めよ!
 人間は無意識に相手を頭の中のいくつかの「ゾーン」に振り分けて生きている。その振り分けはたいてい最初の出会いのときに行われて、その後の関係の中で他の「ゾーン」への入れ直しはなかなか行われない。だから、一回目が勝負!という感覚を持って生きなければならない。
 もちろん、授業の内容が最重要だが、いくら内容が良くても「あの先生、なんか生理的に受け付けなくて」女子高生にこう言われたら終わり。死刑宣告。だから第一印象力を高めなければならない。その中で外見が一番変えやすい。最大のキーワードは「清潔感」これにつきる。
 1. 髪:最低でも月に一度は調髪に行くこと。すてきな髪型の女性に店を教えてもらう。
 2. 顔:「アブラぎった」は最大の否定語→ちょっと高いな、と思う洗顔石けんを思い切って買ってみる。ヒゲはそる。
 3. 香り:女性の方がうんと嗅覚が鋭い!まず口臭を徹底的に消すこと。ついで香水をつけて反応を確かめる。梅雨時や冬のスーツのにおいもケアーする。何のための「ファブリーズ」か?
 4. 洋服:安くてもいい、とにかく「折り目正しい」ものを着よう。アイロンが苦手なら形状記憶のものを利用。
 5. 靴:とにかく磨くこと!一拭きするだけでピカピカになる便利なグッズもある。
 6. 小物:ポイントはハンカチ。アイロンは必須、持っていないのは論外。
 7. 手:ここまで神経が行き届くのは上級者。爪を磨き、手の「質感」もキープする。カサカサした手はダメ。しっとりした手は、女性の心をわしづかみにする。
 歯・靴・爪を磨いて、男を磨け。そういってもいい。この7ポイントが外見の印象を大きくアップする。(pp.45-46)

●相談者は多くの場合、すでに答えを用意しながら、あえて相談しているのです。この傾向は、特に女性に顕著です。
 そして、自分の思っている通りの答えを言ってくれる人のことを「あの人はいい人だ、自分のことを本当によくわかってくれている」と評するのです。[略]
 1.とにかく相手の話を良く聞くこと。おかしいなと思っても遮らずに、最後まで話を聞くこと。→これが最重要!これだけで解決することすらアリ。
 2. 相づちには感情を込めること。相談者は気のない相づちには非常に敏感です。「なるほど」、「そうなんだ」など、ある程度言葉を変えながら、真剣に対応すること。→これも案外重要です。けっして手抜きしないように。
 3. 相手の答えを読み取って(たいてい簡単に読み取れます)、それをさも自分の考えのように言ってあげること!カッコいい言葉をちょっと足してあげると、もう効果抜群!(pp.54-55)

▲できる生徒とできない生徒の差の1つめは視線の問題。できる生徒は現場を徹底的に見ていて、なかなか視線を切らない。(p.60)

▲僕がギャンブルから学んだのは、「流れをとらえる眼」と「縦の勝負と横の勝負の感覚」。
 いい流れなんて、滅多にくることはないからそれに乗り切れないようでは成功できない。そして流れは必ず変わる。
 勝利の酔いーそれこそ敗北の序章。酔わず、驕らず、浮かれず。
 悪い流れは意外と飽き性、そう信じて耐える。焦らず、腐らず、諦めず。
「普通」は今の時代絶対ダメ。「普通」とはいつでもほかの人と取り替え可能という評価にすぎない。 
「勝ち易きに勝つ」(孫子)道を選べ。「たいした努力をしなくても勝てる場所で、努力をしなさい」
「幸福の秘訣は自分がやりたいことをするのではなく、自分がやるべきことを好きになることだ」(イギリスの劇作家ジェームズ・バリー)
 本当に得意な分野はそんない多くはない→大切なことは、僕はこれしかできません、でもこれでは誰にも負けません、と胸を張って言えること。 
 負けから学ぶこと、そして時に潔く負けること。自分の負けパターンを知っている人は強い。こういうときはマズい、修正を図ろう、あるいは撤退だ、と迅速かつ冷静に判断できるから。
 麻雀は縦の勝負・縦の視線=自分の手牌、と横の勝負・横の視線=ほかの3人の手牌、の勝負。
 縦の視線と横野視線のバランスは、仕事によって変わるべきもので、自分のタイプとあわせて冷静に判断する。(pp.150-180)

|

« 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』 | トップページ | 映画『モネ・ゲーム』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/57482283

この記事へのトラックバック一覧です: 『いつやるか? 今でしょ!』:

« 『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』 | トップページ | 映画『モネ・ゲーム』 »