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『お金という人生の呪縛について』

『お金という人生の呪縛について』
松本大
幻冬舎、2013/3/8、¥1,365(丸善日本橋)

著者の経験による仕事観の本。いろいろ参考になる。一番興味深かったのは、予定を立てず目の前の仕事をどんどんこなしていけ、という考え方。

●仕事は慣れたことをやるのが一番。
 今の仕事をどんどん深掘りしていけば、やることはいくらでもあります。そして限られたフィールドで仕事をしていけば、その仕事で経験を積み、経験から学び知恵に変えていくことができ、成功する確率が高まっていきます。(p.48)

☆隣の芝生に目をくれるな、という教訓。

●私は中学生の頃からずっと同じスケジュール帳を使っています。ドイツの「rido」という会社のもので、極薄の手帳です。(p.56)

☆一度チェック。

●人は「仕事がすきかどうか」とか、「やりがいがあるのだろうか」と真剣に悩み始めるとどんどん悪循環に陥ってしまいます。そして仕事が手に着かなくなります。悩んだり考えてもキリがないのです。[略] 「そこに仕事があるから」仕事をするんだと割り切ってしまうのです。(p.61)

☆「やりがい」を求める最近の風潮とは逆の考え方。

●今日の自分は昨日と同じ自分でいいのか。
 同じ人生を続ける、同じ仕事を続ける、同じ会社に居続ける。これは毎朝、無意識であってもあなたがそう決断しているのです。今日の自分は昨日と同じでいいのか。(pp.70-71)

☆同意。

●さて、人間関係で信頼を損なう一番の原因は何でしょうか私はウソだと思います。たった一度のウソで、その人が信じられなくなってしまいます。他人を信じられなくなれば人間関係も仕事もうまくいくはずがないのです。(p.76)

☆一度も嘘をつかないことの難しさとだからこそ重要だ、ということの両面。

●[眠ることが出来ないときに] 思い出すのが、ゴールドマン・サックス時代のボスの言葉です。
「アメリカの大統領は、お前よりもはるかに多くの大きな問題を抱えて、かつ処理しているが、お前よりもはるかに睡眠時間は長い」(p.86)

☆睡眠の重要性。

●自分の長所を教えてくれる人と食事をしよう。
 自分のいいところを教えてくれる人と食事をすると気持ちが上向きますし、会話の内容も非常に生産的です。私も心が弱り気味になるときがあります。そんなときは長い付き合いで、よく知っている人と食事をします。(p.87)

☆意外だが効きそう。

●お金は稼ぎ方ではなく、使い方が問題。人が喜ぶように使いたい。(p.89)

☆稼ぐことばかりを考えない。

●夢や目標は曖昧な方がいいのです。方向性を示すだけでいいのです。あまり具体的に考えてはいけません。未来のことを事細かに考えたところで周りも変われば自分も変わります。[略] 方向性だけ決めたら、とにかく走り出してみるのです。(p.93)

☆面白い考え方だが、説得力はある。

●勝負は勝つだけでは足りず、勝ったところで止め、その場から離れ、かつそこに戻らないことが重要なのです。(p.104)

☆なかなかできない。

●長期的に株価を見たときには景気や経済との間に重要な関係があります。[略]
 過去の推移を見ると、日本でもアメリカでも上場企業の時価総額の総和の上限はGDPの140%程度です。下限のほうは日本で50%ほど、アメリカで70%ほどです。したがって日本の場合、いくら株価が高騰していても、時価総額の総和がGDPの140%に近づけばやがてピークに達する可能性が高く、株価がどんなに暴落しても50%近くまで落ちると回復するだろうと考えられるわけです。(p.127)

☆今後の参考。

●コマンディング・ハイツという言葉をご存知でしょうか。昔の軍事用語で、全体を俯瞰して戦局を有利に進めるための場所です。周りより高い丘に陣取って相手の動きを見て、打ち負かす戦略を立てるのです。企業経営や個人の仕事においてもコマンディング・ハイツと呼べる場所が存在するはずです。(p.162)

☆少し抽象的で分かりづらいが、重要性はわかる。

●国際会議には情報、ヒント、人脈があふれている。
 国際会議では知己に会い、世界最新の問題点を確認し、意見交換します。世界で何が本当に問題になっているか、労働環境や文化的なことも含めて世界の企業の最前線はどうなっているのか、そういったことを実感として学べる場です。[略] 国際会議は私たちにとっても、あらゆる情報とヒント、人脈にあふれた場所です。
 もう一つ、国際会議の効用があります。それは、日本を出ると日本がよく見えるということです。(pp.174-175)

☆なるほど。


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