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『現実を視よ』

『現実を視よ』
柳井正
PHP研究所、2012/9/21、¥1,575(丸善日本橋)

表題の通り、日本はすでにグローバル競争に乗り遅れつつあるから、もっと外を見て戦え、という本。
柳井は以前の著書でもドラッカーを参考にしている旨述べていたが、本書中でも常にそこに戻っていることが端々から伝わってくる。

●景気が悪い、為替が安定しない、顧客が減っている…モノが売れない理由を並べたてるのは簡単。しかし、その企業がほんとうに顧客の立場にたって、何がほしいのか、何を求めているのかを頭がショートして煙が出るくらい考えなければ、ビジネスは成功しない。(p.48)

☆ドラッカーの応用。

●最終的にファーストリテイリングはなにをめざしているのか。その答えはただ一つ、「圧倒的なナンバーワン」。
 なぜナンバーワンでなければならないのか。それはウィナー・テイクス・オール」だからである。
 現代のビジネスはどの業界でも、世界ナンバーワンでなければ儲からない構造になっている。ナンバーツーやナンバースリーはそこそこ儲かり、それ以下はなかなか儲からない。(p.63)

☆競争構造の変化。

●今必要なのは、現実を直視すること。この二十年の間、世界はものすごいスピードで、ドラスティックに変貌を遂げてきたが、その事実に日本人はきちんと向き合おうとしなかった。[略] 自らを変えようとはしなかった。新しい成長戦略を考え、実行する努力を怠ってきた。(p.81)

☆本書の最も言いたいこと。

●アジアの若者と話すと、自己主張が強く、自分の意見をはっきりもっていることに驚かされる。彼らはそれを珍しいことだとは思っていない。社会に出て生きていくためには、そうした人間のほうが有利であると理解しているからである。どの国も競争に勝てる人間をどう育てるか、に腐心している。[略]
 人間の成長は失敗から生まれる。挑戦して失敗し、そこでいろいろなことを学び、再び挑戦する。これが成長のサイクルである。だから人より多く失敗すればするほど、より早く成長できる。(pp.112-113)

☆競争を避けるな、との主張。

●The Greatest risk is standing still. 立ち止まることは最大のリスク
 欧米ではよく、こういう言葉を耳にする。現状維持でいい。そう思った途端、進歩は止まる。外の世界では、絶え間ない進化と発展が続いている。何もせずに同じところにとどまっているのは、じつは最大のリスクなのである。(p.188)

●Whatever is, is reasonable. 起こっていることは、すべて正しい。(p.190)

●自分たちにないものをもっているなら、それを取り入れることで競争力を高められるなら、世界のどこにある企業だろうと出向いていって、教えを請う。[略] そうしたフットワークの軽さがないと、変化の早いグローバルマーケットを勝ち抜くことは到底できない。(p.198)

☆それぞれ参考になる。


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