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『ペンギン・ハイウェイ』

『ペンギン・ハイウェイ』
森見登美彦
角川文庫、2012/11/25、¥660(有隣堂亀戸)

小学校4年生のアオヤマ君は、歯科医院のお姉さんがペンギンを出す力の謎を研究することにした。ウチダ君とハマモトさんと探検をして森の中に不思議な海を見つけたアオヤマ君は、これがお姉さんと関係があることを突き止める。アオヤマ君はお姉さんのおっぱいのふくらみが頭を離れない。

小学校の頃、年上のお姉さんに憧れた気持ちを思いだして読んだ。少年の甘酸っぱい気持ちがよく表現されて、とてもよかった。萩尾望都の解説に「最後のページを読んだとき、アオヤマ君とこの本を抱きしめたくなる」とあるが、まさにそんな気持ちになる本。

●ぼくはお姉さんといっしょに夜ふかしもできるだろうし、眠ってしまった彼女をおんぶしてあげることもできるだろう。ぼくはたいへんえらくなっているから、彼女は感心することしきりかもしれない。「すごいね」とほめてくれるかもしれない。でも、「ふうん」と言ってくれるだけでも、ぼくはかまわない。
 もう一度、「ふうん」というお姉さんの声が聞きたいとぼくは思うものだ。(p.382)

☆アオヤマ君の気持ちが切ない。

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