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『出版・新聞絶望未来』

『出版・新聞絶望未来』
山田 順
東洋経済新報社、2012/11/2、¥1,575(八重洲BC)

電子書籍が広がらない理由、終わりの見えない出版不況、漫画アニメなどのクールジャパンの終焉、新聞の崩壊、デジタル化による格差拡大、などを様々なデータを用いて検証する。IT化がむしろ格差を拡大する、というのは面白い指摘だった。

出版・新聞がすでに崩壊途上にあるのは周知の事実だが、だからどうしたらよいのか、についてはやはりはっきりした処方箋は示せていない。

●「『WP』[ワシントンポスト]のスタイルブックを読んでいるなら分かるはずだが、原稿の原則はKISSだ。それに、ワンセンテンス・ワンアイデアだ。私はそう教わった」(p.179)

☆ワシントンポスト記者ハンドブックに書かれているスタイル。KISS=keep it simple, stupid。

●アメリカの新聞を支えているのは広告収入だが、アメリカ全新聞の広告収入はグーグル単体にさえおよばないという。これは2012年6月18日に「forbs.com」がそう報じている。(p.192)

☆広告媒体としての新聞はすでに終わっている。ただ、アメリカで新聞空白地帯で汚職が拡大している事実から、社会的意義は失われていない。そのあたりの経営的折り合いをつけられるかが、今後新聞が生き残れるかどうかの分岐点になる。

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