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『史記の風景』

『史記の風景』
宮城谷昌光
新潮文庫、2000/5/1、¥460(L)


産経新聞、『波』と掲載先を変えて3年続いた連載をまとめたもの。『史記』の世界を、その空白を時には資料・時には想像で埋めながら豊かに描く。

この年になると、四書五経など中国古典の素養がないことで自分の思考が薄っぺらく感じられて、学生の時にしっかりやっておけばよかったと後悔する。本書はエッセイだが、自分に素養があればもっと楽しめただろうと少し残念。

●[晋の] 士会が楚軍との決戦をひかえた軍議の席で、楚軍と争うことの不利を説いた。そのなかで、
ーー可を見て進み、難を知りて退くは、軍の善政なり。
と、いった。『春秋左氏伝』にあり『史記』にはないことばである。勝つことができるのであれば進めばよいし、勝つことが困難であれば退けばよい、ということである。(p.73)

☆猪突になりがちなので見習うべき。

●昵近しづらい漢文に親近感をいだかせてくれた書物のひとつに、吉川幸二郎氏の『漢文の話』(筑摩書房)があった。とくに感心させられたのはそのなかの「歴史書の文章」の章にある『史記』の文章の読み方についてのところである。(p.250)

☆たぶん絶版だろうが、機会があれば探す。

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