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『深夜特急〈1〉香港・マカオ』

『深夜特急〈1〉香港・マカオ』
沢木 耕太郎
新潮文庫、1994/3/25、¥452(BO¥250)

出版当初、読んだ者がみな旅人になったという伝説のルポルタージュ。著者が、26歳のときにデリー・ロンドン間をバスで旅する、と思い立つ。インド航空のチケットで2箇所のストップオーバーができることから、香港にちょっと立ち寄るつもりで降りたら、思わず長居をしてしまい、マカオでは大小にハマる、という話。まだデリーのスタート地点にも立っていない。結局15年かけて書き上げたそうだが、たぶん第一巻が記憶も鮮やかで感情移入もされているのではないか。

1947年の典型的な団塊世代の著者が、20代後半で未知の土地をガイドブックなしで(当時はそんなものはなかったけれど)冒険をする、という仕立てなので、たぶん同世代には圧倒的に受けたのだろう。自分も若いときに読んでいれば、また違った感想で旅人になっていたかも知れない。が、今読んでも世界の状況も変わっているし、旅人になりたいと思うほどの感情移入はしなかったが、当時の空気を知ると言う意味で興味深く読んだ。

●山口[文憲] そのころ、香港についてのまともな紀行なんて一つもなかったですね。沢木さんが書いたのを読むまで、きっと私の中には、香港の「絵」がなかったんじゃないかな。(p.225)

☆「地球の歩き方」などなく、地図があるかないか程度の時代なので、今に比べると海外旅行の冒険感はそうとう大きかっただろうし、同世代のあこがれを誘ったのも理解できる。

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